おとなりさん【熊谷みつ夫】 (ページ13)

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「ええ、復縁しないの？」

『ん、うん。』

昨日の話を相談含めて詩ちゃんに言った。
裏道と付き合ってた時も話を1番聞いてくれたのも詩ちゃんだった。

目を丸くして昨日の話を驚いている。

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「Aさんのこと好きなんですか」

『ちょ、熊谷…』

「まあ。寄り戻したいって思ってる。」

「そうですか」

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あの後あのまま裏道が帰ってしまってお開きという形になった。

気まずいまま。答えも出せてないし。

「私は復縁してもいいと思うけどな～

裏道くんめっちゃAのこと好きだし」

『んん。どうしよう』

そんな会話をしていれば気づくと収録の時間だ。
台本などを持ちスタジオに向かう途中

熊谷が女の子と楽しそうに話してるところを見た

「へ～そうなんだ」
「それでねっ」

胸がズキンズキンなる。
なんでだ。

少し頬が緩んでいた熊谷は私と目が合うと
何か言いたげに私の方へ来ようとしていた

私はすかさずその場から逃げてしまった

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「「「お疲れ様でーす！」」」

18：00。収録が終わった。
ずっと考え込んでいたものであっという間に終わった

そんな私を見兼ねて子供を見送った後に裏道は私の所へきた。

「どうした、なんかあった？」

『いや…ううん。』

私の頭へ手を置き顔を覗き込むようにして
優しい顔で私と目を合わせる

「え？泣いてんの？」

優しくされ目が潤む私を裏道は手繰り寄せて私の顔を自分の胸元に押し付けた

周りのスタッフさんがザワザワしてるのが感じられる

「裏道さー…え？」

ふと現れた兎原もキョトンとした表情で
しばらくこの状況に硬着する。

『だ、大丈夫だから。ありがとう』

私はすぐに裏道から離れその場を去った。