おとなりさん【熊谷みつ夫】 (ページ11)

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グラスを乾杯させてから私たちは
お酒をぐびぐびと飲み始める。

「これ上手いな。」

『でしょ。私最近はまってんだそれ』

たわいも無い話や最近あった話、
仕事の愚痴をしつつ1年前の話をする

「あの時は悪いって思ってるよ。一応」

『ほんと？思ってないくせに』

「思ってるから今日プレゼント買った」

少しオシャレな袋に包装されたプレゼントらしきものをカバンからだし私に差し出す。

「今更遅いけど嫌じゃないなら受け取って」

『え、いいの？』

「うん」

嬉しいが喜んでいいものなのか分からない
というか元彼からクリスマスプレゼントというのはどう扱ったらいいのか

『まあ、ありがとう。開けていい？』

「うん」

開けると私が昔から好きだと
言っていたブランドの財布が入っていた。

しかも私が好きな色欲しがってた柄

『え！可愛い…ほんとにいいの？！』

「もちろん。そんなに喜んでくれんなら去年のうちにあげときゃ良かった。」

「ありがとう」

ちょうど解れや傷んでいた財布の中身を
取り出し全て裏道がくれた財布に移行をする

「え、使ってくれんの？」

『当たり前じゃん！可愛いし…気に入ったから』

段々裏道の耳が赤くなっていくのがわかる
そんなに私が使うのが嬉しいのだろうか

ようやく財布の中身が入れ終わった頃

裏道は私にハグをした。