水柱の為、龍神少女頑張ります。 (ページ9)

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「…っまっず、っ！？」
へ？！
ブッ、と口から出されて、水の中に落下する
すごい衝撃だが、幸い溺れもせず受け身を取った。
「な、なんじゃ貴様！なぜ、こんなに、魂が熟しておる！？」
「魂が…熟す？」
「っ！…見かけより熟しておる！なぜだ！？

輪廻を弄ったのか？！人間風情にそんな事は…だが、なぜこの魂は…なぜこんなに歪んでいるんだ。」

…そうだ。私は転生している。

まさか、この神は
七、八つの幼子じゃなければ食せない…のか？

だから実質、16歳＋7歳弱の私は前世と今世を引き継ぐ記憶や、魂の質でいうと、
成人しているから…熟す…。いわば形が変容しているという事か！

「…バレてしまったなら仕方がない。黒龍。話がある。聞いてくれ。」
「な…「あなたの力を分けて欲しい。」

私は大きな賭けに出た。

「………何故だ。権力か？名声が？」
「違う。生きるためだ。私は、あなたの言う通り、他とは違う輪廻転生をしている。」
「やはり。」
「だが、私は生贄として育てられ、生かされてきた。あなたが食べないからと言って、村に帰っても生きていける保証はない。かといって、村から逃げても幼子の体は持たない。」

まずは思いの丈を伝えてみよう。
下手な嘘や芝居よりよっぽど、いい筈だ。

「だから我の力を借り生かせというのか？」
「その通りだ。」
「我は神じゃ…その昔、鬼が生まれる前から存在していた。そんな我に対して力をくれと頼むのか？」

駄目元でも、キッパリ言うしかない。

「あぁ！そうだ。私にはお前の力が必要だ。」