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多分、あと少しすればトラックから漏れたソレによって身体が焼き尽くされて死ぬか。
身体中から流れる血を止められず、逃げられない車内で出血死して死ぬか。
どちらかだろう。
幸か不幸か、今の私には意識が残っている。
こんな時、走馬灯が流れるのだろうかと、思っていたが、それといった事は感じられない
最後なのに、本当に呆気ないものだな。
私が大好きだった物語の人物の様に、生にしがみつく力があったら良かったのだろうか。
誰かの為に生きる希望を持てたら違ったのだろうか。
義勇さん…炭治郎…善逸…伊之助… 禰豆子ちゃん…鬼滅が読めなくなるのは、かなしい、な
じわじわと流れるオイルを見つめながら、考えていた。しかし、
それにもタイムリミットがあったようだ。
オイルの流れた先に剥き出しになって火花をあげた電気コイル。
瞬間、目の前は赤く染まった。
そして、私の意識は…途切れた。
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作者名:koumori666 | 作成日時:2020年4月25日 11時