検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:4,874 hit

参話 ページ5

白「…おめぇ、家族は?」

 『難しい質問だな…そうだな、家族と呼ばれるものらしきものはある、いや、あった…という方が正しいか』

白「どういうことだ…」

 『そうだな…俺たちはさにわ(審神者)のもとに生まれた分霊だ、審神者は俺たちの声を聞く者、俺たちの(あるじ)
 
 俺たちの主は良い人でな、家族同然な扱いをしてくれた…食事、仕事、居場所を与えてくれた大切な主さ…まぁ、もう会えんがな』

白「何故だ?会いに行けばいいだろう」

 『…いや、今更さ、俺は折れた。もう代わりの“三日月宗近”が居るんじゃないか?』

マルコ「代わり?じゃあお前は…」

 『なに、俺たちは物だ、壊れれば捨てる、それが道理だ』

白「そうか…なぁ、家族にならねぇか?」

 あなや、そうきたか

 『残念だが年が違いすぎる、そして俺は手合わせ、畑仕事、馬の世話ぐらいしか出来んぞ?』

マルコ「刀の神が何やってるんだよい!!」

 『言っただろう。主は仕事を与えてくれた、とな。俺たちの本丸の刀剣男士は戦かその3つぐらいしか仕事が無いのさ』

 まあ書類仕事は長谷部と長義がやってくれてたしな、俺の出る幕はなかった

白「かまわねぇ!此れから覚えていけばいい!俺の息子になれ!!」

 『あなや、不束者だがよろしく頼むぞ親父殿』

白「よし!マルコ!宴をやるぞ!皆に伝えろ!」

マルコ「分かったよい、しっかし神が家族になるとはねぇ」

 『はっはっは、刀として生まれた年月は長いが人として生活したのは5年ぐらいだぞ?』

マルコ「人としては五歳児か、これから教育をしてやるよい」

 『あなや、程々で頼むぞ。俺はジジイだからな』

ーーーーーーーー
マルコ「あと宴の時に長ったらしい自己紹介はやめろよい」

 『あなや、そんな長かったか…』

肆話→←仁話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:3331 | 作成日時:2022年12月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。