参話 ページ5
白「…おめぇ、家族は?」
『難しい質問だな…そうだな、家族と呼ばれるものらしきものはある、いや、あった…という方が正しいか』
白「どういうことだ…」
『そうだな…俺たちは
俺たちの主は良い人でな、家族同然な扱いをしてくれた…食事、仕事、居場所を与えてくれた大切な主さ…まぁ、もう会えんがな』
白「何故だ?会いに行けばいいだろう」
『…いや、今更さ、俺は折れた。もう代わりの“三日月宗近”が居るんじゃないか?』
マルコ「代わり?じゃあお前は…」
『なに、俺たちは物だ、壊れれば捨てる、それが道理だ』
白「そうか…なぁ、家族にならねぇか?」
あなや、そうきたか
『残念だが年が違いすぎる、そして俺は手合わせ、畑仕事、馬の世話ぐらいしか出来んぞ?』
マルコ「刀の神が何やってるんだよい!!」
『言っただろう。主は仕事を与えてくれた、とな。俺たちの本丸の刀剣男士は戦かその3つぐらいしか仕事が無いのさ』
まあ書類仕事は長谷部と長義がやってくれてたしな、俺の出る幕はなかった
白「かまわねぇ!此れから覚えていけばいい!俺の息子になれ!!」
『あなや、不束者だがよろしく頼むぞ親父殿』
白「よし!マルコ!宴をやるぞ!皆に伝えろ!」
マルコ「分かったよい、しっかし神が家族になるとはねぇ」
『はっはっは、刀として生まれた年月は長いが人として生活したのは5年ぐらいだぞ?』
マルコ「人としては五歳児か、これから教育をしてやるよい」
『あなや、程々で頼むぞ。俺はジジイだからな』
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マルコ「あと宴の時に長ったらしい自己紹介はやめろよい」
『あなや、そんな長かったか…』
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作者名:3331 | 作成日時:2022年12月24日 22時