気づけば隣にきみが。 Ren.N (ページ3)

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新学期が始まったばかりの今日は、校長先生の長い話とHRで終了。

明日の時間割とか諸連絡も終わり、担任が終礼の号令をかける。

梓「今日部活休みだし、寄り道して帰ろうよ」

『あり！駅前のカフェの新作気になってたし、あそこにしよ』

岸「えー！今日バレー部休みかよ、ずりーなっ」

梓「これからAとデート行くの、いいでしょ。」

重たそうな部活のバッグを持ってうなだれる岸くん。

そんな彼を横目に荷物をまとめて帰ろうすると、ちょうどそのタイミングで岸くんの元へ永瀬くんがやってきた。

廉「ゆうたー！グラウンド一緒に行こうや。

お！バレー部休みなん？ええな～」

じゃあな。って手を振る彼。

初めて話す永瀬くんにわたしも梓も少し驚きつつも笑顔で手を振って目的のカフェへ向かった。

梓「さっきはちょっとびっくりしたね」

楽しみにしていた新作ドリンクを注文し、空いていた2人がけのテーブルにつく。

『永瀬くんって思ってたより結構気さくな感じなんだね』

梓「てゆうか、優太と永瀬が仲いいの知らなかったわ～」

『梓もそうだけど、岸くんってみんなと仲良くできるから凄いよね。』

梓「優太の取り柄は愛想とでかい手だけだから」

なんて言いながらなぜか自分がほめられたみたいに手のひらを見せながら胸を張る梓。

本人は気づいてないかもだけど、好きなのバレバレだよ(笑)

梓「永瀬くんともすぐ仲良くなれそうだねっ」

『そうだといいね♪』

それから、クラスや部活とか他愛もない話で盛り上がって、日が沈みかけた頃、散々喋りつくしたわたしたちはようやく解散した。

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