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高2の春。



桜が舞う昇降口に貼り出された大きな紙に自分の名前を探す。






『…あった。』





梓「A!クラス表見た?同じクラス!最高っ!!」





自分の名前を見つけたと同時に、親友の梓が駆け寄ってきた。

元気で明るい梓がいれば今年も楽しく過ごせそう。





梓「ねえねえねえ!うちらのクラスのメンバー見た?!」




興奮気味に話す彼女がなんだか少し笑えてくる。




『ちょっと落着いてよ(笑)』



岸「相変わらず梓は落着きないな〜」




よっ!て片手を挙げて話しかけてきたのは、梓の幼馴染の岸くん。

わたしは去年も同じクラスだったこともあって、岸くんとも仲がいい。

2人の掛け合いを見てるのがわたしの密かな楽しみ。





梓「げっ。優太も同じクラスかー。」



『ふふ。楽しいクラスになりそうだね!』



岸「A、今年もよろしくな〜」






いつもどおり賑やかな2人と一緒に教室へ向かう。







教室のドアを開けると中はすでに大盛り上がり。

特に女の子たちはキャーキャー言いながら目を輝かせている。






『何か、すごいね、、、笑』




梓「当たり前でしょ。あの永瀬廉がいるんだもん!」





梓の視線の先にはいつの間にかわたしたちから離れていった岸くんと仲良さげにハイタッチしながら挨拶を交わす永瀬くんの姿が。





梓「安定の人気ぶりだね〜。他のクラスの子まで見に来てるよ(笑)」





なんか懐かしいね〜って言いながら眺めてる。




そう。

去年の今頃、わたしも梓や友達に連れられて永瀬くん見にいったことがあったっけ。








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作者名:konko | 作成日時:2019年9月7日 18時

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