最高の結婚が出来るまで (ページ4)

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『ん。いいんじゃない？』

JK「やったー！今日も定時だー！」

後輩、ジョングクは私が返した資料を高々と上に持ち上げてぴょんぴょん跳ねた。

『そんな余裕あるなら仕事分けようか？』

JK「あ、大丈夫です。お願いだからやめてくださいコノヤロウ」

面白いくらいに笑顔から真顔への切り替えが早い。
グクは何しよっかなーなんて言いながら私の目の前のデスクへ戻る。

『…彼女も作らないのに何をそんなに早く帰りたいのよ』

JK「俺だって色々やることあるんですよ。ゲームとか」

『高校生？』

ジョングクはウキウキしながら机の片付けをして退勤準備を始めた。

JK「あ！ジミニヒョンがAさんの心のケア頼んだって」

ﾊﾞｺﾝｯなんて聞こえてはいけないような音の正体は私のEnterを押した音だった。

『心のケア？特に何も傷付いてないけど』

JK「内心かなり妬んでるだろうからあまり触れるなって」

『今わし掴んでることに気づいてる？』

JK「Aさんは美人だしすぐ出来ますよ。胸デカイし」

『何この子。堂々とセクハラなんだけどなんなのこの子』

ジョングクはニカッと綺麗な歯を見せてグッドサインをする。
いや、だからなんなの？

『グクは一生独身がいいんだっけ』

JK「はい、もちろん。女なんてめんどいじゃないですか。こっちの時間も気にせず連絡してきたり話しかけてきたり。

自分の時間邪魔されるの一番嫌なんですよね。あ、Aさんなら考えるかも」

『私年下は無理。』

JK「わ、残念」

絶対思ってない。
確かに、独身でいるって言う選択はいい選択でもある。
寧ろそう決めきった方がこんなに仕事中に余計なことを考える必要もなくなるし。
結婚なんてしなくても今の時代幸せになれる方法は沢山あるんだ。

…いや、負けた気がする。やっぱり絶対結婚する。

JK「Aさん百面相？」

『…なんでもない。ほら、17時。定時だよお疲れ様』

JK「Aさん。

…結婚相談所なんて行ってみたらどうですか？」

1番ないでしょ。