最高の結婚が出来るまで (ページ3)

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JM「別れたんだって？」

『テテから聞いたの？』

会社の休憩用テラスで缶コーヒー片手にジミナはそう聞いてきた。

JM「すぐに電話きたからね。あいつ結婚まで考えてたよ」

『無理よ。年下夫との結婚で上手くいった例はあまり見られないし。

子供なんて出来たら益々上手くいかない。まるで子供が2人いるみたい』

JM「好きなら可愛いもんじゃない？」

『え…？』

コーヒーをクイッと飲んだジミンが柔らかく笑ってこっちを見る。

JM「好きな人って欠点まで可愛く見えるもんじゃない？」

その顔は、ジミンの想い人を浮かべているのか溶けそうなくらい甘かった。

『…でも、ジミナは今が危険な時期でしょ』

JM「え？」

『"3"』

JM「さん？」

『3の倍数はカップルの別れやすい時期。

ジミナ、今年で結婚3年目でしょ？危ないじゃん。』

JM「縁起悪いこと言うなよ～。

今のところ、心配はいらないかな？未だに行ってきますとただいまのチューは忘れないよ」

『あーそうですか』

妬んじゃった？笑なんて煽ってくるジミンが鼻につくから半分残ったコーヒーをジミンに押し付けてオフィスへ戻る。

「おめでとう〜！いいなぁ、式はいつ挙げるの？」

「今年中には？ふふ、グランドウォーカーヒルのエストンハウスで挙げようかなぁって！」

「めちゃめちゃ豪華じゃん～！！」

…辞めた方がいいのに。
そんなに張り切って豪華な式にお金をかけて離婚した時どうするつもりなんだろう。

ノートパソコンを開けば真っ暗な画面に映る自分の顔になんだか嫌な気がして直ぐにスタートボタンを押した。

朝から職場の同僚の結婚報告を聞いてずっとモヤモヤしていた。
その同僚が同じ年齢だから焦りでも感じているんだろうか。

年齢が上がれば上がるほど結婚は難しくなる。
女のピークは26だ。つまり、もう既にそれのひとつ上を迎える私には時間が無い。

ﾋﾟｺﾝと鳴ったスマホ。

テテお願い、もう一度話そ?

そんなテテのメッセージには返事は返さずスマホを裏にしておいた。