俺が運命変えてあげる？ (ページ8)

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日高side

事務所の近くのスタバによって俺はマネージャーの木村と話していた
他愛もない話をしながら仕事先に向かうため、車に乗り込む

『そ、その車乗っちゃダメです！』

少し遠くからそんな声が聞こえ思わず声の方を振り向く
すると俺より下の女の子が汗を流しながら走ってきた
呼吸もあらく、どれだけ走ったかがこちらにも伝わる

あまりにも急なことで驚いてると
女の子の口から俺の名前が出てくる
咄嗟にマネージャーの木村が俺と彼女の間に入った

こういうトラブルの時は車の中で待機しなければいけない
もう1度車に乗ろうとした所で彼女の口から

『あっ、だめです！その車に乗っちゃ…事故に…！』

物騒な言葉に驚き、思わず車の扉を閉めるのを躊躇った
だが彼女の言葉にマネージャーの木村は嫌悪感を抱き、その場から離そうとする
そしてもう少しで離れてしまうという所で

『今日の13時から〇〇での打ち合わせがありますよね！？』

その言葉に耳を疑った
なぜなら、まさにその通りだったからだ

汗だくになりながら走ってきて
真剣なその表情を俺は賭けてみようって思ったんだ
彼女のその必死さに負け俺は車を降りた