転生したら幼児でした 2

66話 ページ25

何これやっぱり恥ずかしい！

スカートはなんかひらひらしてるしカチューシャもひらひらしてるしとにかくひらひらしてるし！

フリルがいっぱい付いてるし！恥ずかしいので多分顔真っ赤だろうな。

「私はいつもの白いワンピースでいいんですけど…。」

そう言うものの、ナオミさん達には届かない。そこに谷崎さんが加わり、賢治くんも加わり…

撮影会みたいなのが始まった。

てか写真とるなし！撮ったらだめ！消してー今すぐけーしーてぇー！！

「もう駄目です…。死にます…。」

「大丈夫、死にはしない。」

いや、確かにメイド服っぽいの着たくらいで死なないよ？でも精神的に辛い…。

それで顔を両手で抑えて元から小さいのに更に小さくなってると…。
ガチャっと音がして、中から敦くんが。


敦くんが…。

「ギャーなのです！やめてほんとに見ないでほしいです！あーもう、探偵社の床に穴掘って隠れたいぃー！」

「まぁまぁそう言わずに！ほら、Aさんもちょっとくるっと回ってみて！

ああ、鏡花さんかわいいー！」


無茶言わないで下さいよ…。
敦くんはしばしフリーズしていた。で、その後谷崎さんの所へ。

「何してるんですか…」

谷崎さんはケータイ片手に笑顔で

「だって彼女、何着ても似合うんだもの。まぁAちゃんは…巻き添え？

あぁ、Aちゃんもすっごく似合ってるから、そんなに恥ずかしがらなくても…。」


「そんな事言ったって！恥ずかしいものは恥ずかしいんですよ！私がこれを着てもなんの利益も無いじゃないですか！？」


「いいえ、かわいいということが利益なのですわ！」

「意味が分かりません！」

ていうか鏡花ちゃんなんで平然としてるの！恥ずかしくは無いの！？

「敦くん…たすけ、て…。( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!!」

「ちょ、Aちゃん！？」

そこで乱歩さんがねるねるねるねるを持って帰ってきた。元気な、ただいまぁー！と言う声が響く。

「はーい、買ってきたよー。コレさっき話した、ねると色が変わるお菓子。ねっていいよー。」

やっぱり夢も希望も無い！

「私、着替えて来ますね…。」

ナオミさんの止める声が聞こえたが無視して、私は自分の服を取りに行った。

67話→←65話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す