61話 ページ18
外に出る。もうほぼ夜。暗い街が街灯や車のライト、建物の光などに照らされている。
「私、探偵社に戻りたいのですが、この見た目で夜なりかけの横浜歩いてたら迷子と間違えられるかもしれないので、ある程度の所まで送ってくれま…てっ…え?」
隣にいたはずの太宰さんはもう既に隣にはいなかった。へ?と思い周りを見ると、もう随分先の方にそれらしき影が…。
「どんだけ帰りたいんでしょう、あの人。」
はぁ…とため息をついた。
迷子だって間違えられても、探偵社まで送っていただければそれでいいんだけど。
取り敢えず、夜になりかけ(ていうか、もう夜だ。)の街を歩いて、探偵社を目指そう。
他の方々に迷惑かけてたらどうしよう。あ…帰る前に入社したとき貰った携帯電話で連絡とっといたほうがいいかな…。
そう思い、私は探偵社に電話した。
『はい、武装探偵社です。』
出たのは声的に多分谷崎さん。
「あ、谷崎さんですか?私Ad…」
『無事だったんだね!Aちゃん!心配したんだよ!?
国木田さんAちゃんです!無事でし…
え、ちょっと国木田さん?あ、電話ですか。代われ、と。はい、分かりました。』
どうやら谷崎さんから国木田さんに代わるそうです。
ほんの数秒後…
『おい小娘!何やっていた!お前のせいでどれだけの社員に迷惑がかかったと思っている!敦は攫われるわお前も攫われるわ…
帰ったら何があったか話せ!いいな!?』
すっごく大きな声で怒られました。あんまり大きな声だったものだから電話を耳にくっつけてるとうるさくて仕方がないので、耳から少し離した。
電話の声が聴こえたのかその辺を歩いていた人達がこちらをチラッと見ながら通り過ぎていく。
「はい、分かりました。ちゃんと話します。あと、ご迷惑おかけして、申し訳ございませんでした。」
今度は私の言葉遣いに違和感を感じたのか、その辺を歩いていた人達がこちらをチラッと見て通り過ぎていく。
いいもん…もう慣れたもん…
取り敢えず、謝ったあと電話を切った。
「やっぱ迷惑かけちゃったなぁ…。」
悪い事をしたなぁ…と思い帰ったら改めて謝ろうと決めた。
その時。
「君、一人?」
現在時刻は七時。こんな時間に四歳児が一人で街を歩いているのだから当然かもしれませんが。
おまわりさんに話しかけられました。
うん…予想はしてた。
…どーしよ。
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あーちゃん(プロフ) - 78話のヒロイン達のお話の題名はどのような題名なのですか? (2019年6月12日 0時) (レス) id: 32e2eab4af (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂(とよ)(プロフ) - 今更ですが、女医で、せんせいと読む事にしておいて下さい…。 (2019年3月1日 11時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂(とよ)(プロフ) - 鼠ちんさん» なるほど…。今後夢主ちゃんに毒を使わせるときはそうさせていただきます!調べて頂き、ありがとうございます! (2019年2月26日 20時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 調べました所トリカブトに含まれる毒性物質の致死量は2~6mgだそうで、トリカブトが4mgでもこれだけの量が含まれている事が多いのでそこまで薄めることは専用の機材でもない限り不可能かと思いますの体重1kgに対し0.3mgの鈴蘭はいかがです?いや猛毒には変わりないですが (2019年2月26日 20時) (レス) id: 1616c0402d (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂(とよ)(プロフ) - 今回の様によく知らないくせに使ってる…みたいな所がございましたら、どうぞ現実的なツッコミをいれてくだされば…。 (2019年2月26日 17時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年2月22日 19時