転生したら幼児でした 2

49話 ページ6

と、ちゃっかり横浜観光を楽しんじゃってたけど、ちゃんと考えなきゃだめだよね、鏡花ちゃんを助ける方法。

軍警に、ポートマフィア。

そのどちらも、たかが幼女一人でどうにかなる様な奴らじゃない。
だから、もし助けようって思ったとしても、一人ではそれは実現不可能だ。誰かから協力を得なきゃ何だけど…。

国木田さんはああ言ってたし、多分探偵社へ協力を申し出るのは無理かなぁ。

でも、私そんなに人脈広く無いし…。

いっそポートマフィアを壊滅させるとか？…無理やのぉ。転生よりも非現実的だわ。
規模がどの程度のものかは知らないけど、芥川みたいに強力な異能者が何人いる事やら…。


…取引？いや、相手の欲しいものしらないし。

あ、人虎か。でもでも、敦くんを売るのは駄目だし！

仮にポートマフィアを止めることができたとしても(それもかなり難しいけど)軍警問題が出てくるでしょ？


うーん…と頭を悩ませている今も実は横浜を回っている。こうして思考に集中できるのは私がもう既に空気になってるからで…。

うぅ…目の前でいちゃつきおって！
いや…いちゃついてるつもりは無いんだろうな。ごめん…。


ゲームセンターのクレーンゲームで敦くんが鏡花ちゃんが欲しかったというぬいぐるみを取った辺りで、敦くんがまた私が空気になっている事に気が付いた。


「ちょ、Aちゃん！戻ってきて！薄くなってる！薄くなってるからぁ！」

「…ほんと。薄くなってる。凄い。」

「え？別に大丈夫ですよ？考え事してるんですよ。二人は思う存分いちゃ…ごほん、楽しんで下さい。デート(笑)ですもんね。」


そう言うと、また敦くんが慌てて、「だからそんなんじゃないって！！」と言ってきた。

そーですねーと流しながら、私はまた思考に耽る。


どーしよ…、方法がマジで思いつかん。情状酌量とかないの！？殺人で情状酌量っていう例はあるっぽいけど…。何せ三十五人殺しだしなぁ。
でも充分憐れむべき点あるよね？じょーじょーしゃくりょーのよちありー！！

て、私が決める事じゃないよね。

賄賂？お金ないですねー。ていうかそんなので三十五人殺し見逃されるかって言われるとちょっと自信ない…。

うーん…軍警もポートマフィアも一筋縄ではいかんの…。

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