39話 ページ40
「はぁっはあっ、はぁ……」
息切れが半端ない。玲斗さんの家に行ってから運動なんさやってなかったから、体力も全く残ってない。
右手に持ってるケーキはグチャグチャになってるだろう。折角、ガッチ叔父さんの為に買ったのに。
ガッチ叔父さんの家まであと300メートル位になって、足が急に止まる。止まる、というか動かなくなった、が正しい。私は、道路にへたり込んでしまった。
「もう…やだ」
勝手に玲斗さんを好きになって、勝手に失恋して傷付いて。本当に、私は馬鹿な女。
涙がポロポロと落ちていって、地面に染み込んでいく。
「君、どうしたの？！」
前方から人の声が聞こえてくる。どこか、聞いたことのある様な声。優しそうな人。でも、恥ずかしくて顔を上げられない。
「大丈夫？！気分悪い？」
「だ、大丈夫です…少しクラッとして…」
咄嗟に出た嘘。こんな嘘でなきゃ道端に座り込んでいる状況を理解できないだろう。
頬に沿って流れる涙を勢い良く服の袖で吹く。
恥ずかしい。けれど、どうにもなれという思いで顔を上げる。
顔を上げた先には予想外な人が。
「あれ？！A、ちゃん？！」
「ぴー、ぴーさん？」
まさかの、知り合い。最悪。
私の頭の中は最悪という文字で埋め尽くされていた。
.
続く (更新停止中)
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狐（こん）(プロフ) - ちゃんかなさん» ありがとうございます（笑）更新頑張ります！ (2016年2月17日 6時) (
レス) id: f4965b3329 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんかな(プロフ) - 嬉しくて…嬉しくて…言葉に…出来ない…wwタイトル、さだまさしっぽいww楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
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