36話 ページ37
ふっと目が覚めた。
時計を見ると9時半。こんな時間まで寝てたのなら、目が醒めるのも当たり前だな、と苦笑する。
一階に下りると、リビングが散らかり放題だった。
キヨさんは床に寝転がり、
P-Pさんは壁に寄りかかって、
玲斗さんはソファーに寝転がっていた。
「これは私が寝た後も遊んでたな……」
散らかった袋やペットボトルを拾う。
世間から見れば、大の大人が夜中までゲームなんて、と思われるかもしれないが、私としてはワイワイ子供の様に騒げるのはとてもいいことだと思う。
私も現役高校生だけど、こんなにも騒ぐのは大人も子供も変わらないな、と感じる。
「……あれ？」
何処からか、音楽が聞こえる。聞いたことのある、有名な曲。確か、シェークスピアとか、そんな曲だったと思う。
玲斗さんの部屋からだった。
特に玲斗さんの部屋に入ってはいけないという規則はない。
常識として駄目かもしれないが、少し興味があった。
誰から来てるのか。
もしかしたら昨日の人________？って。
着信。雪。
スマホにある、その名前。
やっぱり。そう思った。
"雪"って誰？玲斗さんの彼女？でも、昨日連絡取ってないって……？
「って、私、何考えてるんだろ」
本当に、何を考えてるんだろうか。私はただ、家に置いて貰ってるだけ。そう、ただそれだけ。
リビングに戻って掃除を再開しようとすると、玲斗さんは起き上がってボーッとしていた。
「玲斗さん、おはよう」
「あぁ、Aちゃんおはよう」
そう、私は家に置かせて貰ってるだけなんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐（こん）(プロフ) - ちゃんかなさん» ありがとうございます（笑）更新頑張ります！ (2016年2月17日 6時) (
レス) id: f4965b3329 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんかな(プロフ) - 嬉しくて…嬉しくて…言葉に…出来ない…wwタイトル、さだまさしっぽいww楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
