16話 ページ17
「Aちゃん、着いたで」
玲斗さんに声をかけられるまで、私はずっと『全く身にならないラジオ』を聴いていた。
１つの動画で30分くらいあるこのラジオは、１つ聞いただけで、目的地のデパートに着いていた。
「大きいデパートですね…」
「おん。土日とかすっごいここに人が集まるんよ。今日は平日だからあんま人はおらんね」
平日だといっても、私たちのようにデパートに来る人も多く、多分土日ほどではないが、結構人がいた。
「まず雑貨屋さんみよっか？」と声をかけられ、デパートにあまり似つかないような可愛い雰囲気の雑貨屋さんだった。
「わぁ〜！これ可愛い…！あっ、これも可愛い！」
雑貨屋さんには、女子をメロメロにさせるものが沢山置いてあった。
特に、このマグカップ。本に載っている挿絵のようなウサギが描いてあった。
「玲斗さん！これ、可愛いですね！」
私が玲斗さんの前にそのマグカップを差し出すと、玲斗さんは微笑んでいるような、苦笑いしているような、微妙な笑いをしていた。
私、テンション上がり過ぎたかな…？
「す、すみません！1人だけ盛り上がっていて…！」
「え？いや、ええんよ！ただ、Aちゃんはちゃんとした女子高校生なんやな〜って思っただけやから！」
「え…？」
「Aちゃん、会った時から大人っぽかったから、こんな一面もあるんだなぁって…」
女子高校生特有の可愛いものを見たらテンションが上がるという恥ずかしいところを見られてしまったが、玲斗さんに認められた気がして、とても嬉しかった。
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狐（こん）(プロフ) - ちゃんかなさん» ありがとうございます（笑）更新頑張ります！ (2016年2月17日 6時) (
レス) id: f4965b3329 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんかな(プロフ) - 嬉しくて…嬉しくて…言葉に…出来ない…wwタイトル、さだまさしっぽいww楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
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