飛べない鳥は空を描くｰ３ｰ〈ヒロアカ〉 (ページ24)

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発想がトんでるページ24

「知ってるぜ、このガキ共！だれだ！？」
「Mr,避けろ」
「了解！」

荼毘さんの手のひらが降ってきた少年たちに向く。
コンプレスさんは自身の個性で地面の一部ごと圧縮して姿を消す。
わたしは咄嗟にヒミコちゃんの腕を引いて荼毘さんのために道を開けた。

次の瞬間、蒼い炎が噴き出した。

「ぎゃあっ！！」
「ぐっ……！」

紅白頭の少年は上手く避けられたようだが、残りの二人は避けた拍子に片腕を焼かれた。

「弔の殺せリストにあった顔が二つ！ボロボロの少年と紅白頭の少年だよ！」

全身ボロボロの少年の顔には見覚えがあった。
USJ襲撃のときに記憶を覗いた子だ。

だれだ、だれの動きを止めるべきだ？

紅白頭を殺そうと飛び出したトゥワイスさんだったが、氷の壁により牽制される。

「って、ヒミコちゃん！？」

隣にいたはずのヒミコちゃんは気づけばいなくなっていた。

「トガです！出久くん！！」

ヒミコちゃんが向かった先は緑谷出久くん。
もしかして、ヒミコちゃんの言ってた気になる男の子ってあの子なのかな！？あとで聞かなきゃ。

「いってて……」

戦おうかと思ったけど、みんなそれぞれ戦っているし、あと一分で黒さんが来るはずだ。

わたしは近くで肩を鳴らすコンプレスさんに近づいた。

「大丈夫ですか？」
「ん？あぁ、ありがとうAちゃん。優しいね」

手を差し出せば「ありがとう」と言われ、コンプレスさんは立ち上がった。
あの通信から考えるとコンプレスさんが爆豪くんを捕まえたのだろう。無事でよかった。

「爆豪は？」
「もちろん」

トゥワイスさんがコートの右ポケットに手を突っ込んだ。