十六話 帰路 ページ17
「そうだ、家はどこらへんなんだい？」
「あ、えっと...○○区に住んでます。」
「おや、結構近いねこのまま一緒に帰ろうか」
「は、はい...」
家に誰かと帰るなんて、いつぶりだろうか？小学校の時の授業参観以来かもしれない...
冷静になって考えてみると、私はとてつもなく恥ずかしいことをしてしまったのではないだろうか？
あんなに声を張っていた場所は廊下、しかも教室を出た生徒たちが大勢いたのだ
きっと注目を浴びていただろう...そう考えると少し顔に熱がこもるのを感じる。
赤面なんて、今までしたことがあっただろうか？
今日は、いや神代君に出会ってから色々なことを体験している。
やはり彼は特別な人間なんだろう...
「こうして知り合えたんだ、連絡先交換しないかい？」
また久しぶりに聞く単語を聞いた。1番最近交換したのは去年、兄さんの彼女さんと交換して以来だ
「...ダメかな？」
わっ困らせてしまったようだ...断る理由もない、それにメッセージ上の会話なら話しやすいかもしれない
「はいっ...これQRコードです」
「ありがとう、改めてよろしくね」
「は、はい！こちらこそ...です」
「ふふふ、別に敬語じゃなくていいよ、気軽に話しかけて」
「えっあ、は...うん...？」
やはり慣れていない人に敬語を外すのは少し苦労がかかりそうだ...
「ゆっくりでいいよ」
そう聞くと、少し心に落ち着きがでてきた。彼の声はとても落ち着く
「か、神代君は機械いじりが好きなんで...好きなの？」
やはり敬語が取れない...慣れていくしかないようだ。
...こんなこと初っ端から聞いてしまって引かれないだろうか？
「うん、色んなものを手懸けているよ例えばこの...」
良かった、楽しそうに話している
「へぇ、すごいんで...すごいね、前に見た時のドローン、猫の形してて可愛かった」
「ちゃんと覚えてたんだね、そんなに楽しかったのかな？それなら嬉しいな」
「うん、今までで1番楽しい時間だった...次やる時も見に行っていいで...かな？」
「もちろんだよ、やる時は君に知らせるね」
「ぜ、絶対見に行く...！」
「あぁ、それと実はね僕はーーーー
「あら？Aさんじゃないの〜！てっ隣にいるのはえ？男の子！？」
うっ何かと今日はいい所で遮られてしまう
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konbu_yume0106(プロフ) - ご感想ありがとうございます！これから完結まで頑張って更新していきます！ (2021年11月23日 11時) (
レス) id: 0ecaccae8c (このIDを非表示/違反報告)
宵子 - 続きが気になる (2021年11月23日 4時) (レス) @page4 id: fa673cd03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：konbu_yume0106 | 作成日時：2021年11月23日 0時
