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56.黒髪の少女 ページ6

輝気side




今から二週間だったか、三週間だったか。
忘れてしまったけど多分そのくらい前のこと。


その時、僕が何をしていたかというのと、
黒髪の女の子の真相について話そうと思う。












調味市の隣の市。

そこにオープンしたばかりの喫茶店は、毎週水曜に
カップルの客だけ三割引きになるというサービス
を行っていた。


そのおかげか水曜になると店内はカップルだらけ。

店も思惑どおり繁盛し、いいスタート
を切っていたらしい。



しかし、事件はその直後に起こった。





「うちの店にきたカップルは別れるという
デマ情報が回ってるらしいんです……。最近
肩も重いし、何か悪いものに取り憑かれている
んじゃないかって……。」




霊幻さんの経営する相談所に、そういった
内容で訪れた依頼人が現れたのだ。


無論、例の喫茶店のオーナーである。


芹沢さんによれば、その依頼人の肩には
何やら強力そうな悪霊が憑いているとの
こと。



そこで呼び出された影山くんと何故か
助っ人として選ばれた僕がその喫茶店に
向かうことになった。





「よし、お前ら。カップルのふりして潜入しろ。」




霊幻さんがそう言い出したときは驚いた
けれど、結局僕らに拒否権などはなかった
ので従うことになる。


僕より背の低い影山くんが彼女役と
なって僕らは仕事上のカップルとなった。


女装姿の影山くんはなかなか様になっていた。


影山くん曰く、

「師匠、前よりも化粧が上手くなってる……。」

とのこと。




張り込みは長期に渡り、しっかりと作戦を
練った上での除霊作業となった。


そのせいで影山くんは長くに渡って女装を
しなければいけなかったわけだけれど、依頼は
解決することができたので結果オーライと言った
ところだ。


僕らのお仕事カップルは、これにて
同意による破局を迎える。






以上、これが黒髪の女の子の真相である。

57.終わる→←55.真偽



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五月七日(プロフ) - 凄く面白いです大好きです!応援します!! (2019年3月26日 19時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
Mi - とっても面白い作品でこっちもドキドキしました!!有り難うございました! (2019年3月25日 20時) (レス) id: 8c9f90ef49 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年3月24日 16時

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