ひまわりと太陽 (ページ1)

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喫茶店ページ1

「ばぁちゃん、俺そろそろ帰るなー」

祖母「あぁ、いつもありがとうねぇ、望。

気をつけて帰るんやでぇ」

桃「うん、おおきに。また来るな。」

俺のばぁちゃんは、昔から肺が弱くて、今はこの虹ノ川病院に入院してる。

ばぁちゃんは俺にとって唯一の家族やから、辛いときは、できるだけそばにいてあげたいって思ってる。

ちなみに、俺には小さい頃から両親がおらん。
事故で二人とも亡くなったんや。

そん時に俺を引き取ってくれたのが、ばぁちゃんで、ずっとばぁちゃんと暮らしてきた。

ばぁちゃんが入院してからは、親戚の兄さんの家に住んでるんやけど、その兄さんがちょっとなぁ……

まぁあとで、紹介するな笑

俺は仕事場に向かった。

黄「お、のんちゃんおはよ！今日遅かったなぁ」

この人が、俺の働いてる喫茶店の店長、中間淳太。

歳はだいぶ離れとるけど、何も気使わずに話せる。

いつもの制服に着替えて、カウンターに座る。

この喫茶店は、路地裏の静かな場所にあるから、お客さんが来てないときは、ここで淳太くんと駄弁るのが日課。

黄「今日な、俺の従兄弟が店寄ってくれるから、のんちゃんも話してみぃや」

桃「へー、従兄弟って何歳なん？」

黄「今、高3やな。サッカー部のキャプテンしとる。」

桃「２つ年上やん！それにサッカー部かー、俺も入ってみたかったなぁ」

黄「やればよかったやん。というか、高校通えばええのに。」

桃「やって、今まで関わりなかった親戚の家に住んで、のほほんと高校通うなんてできひんわー！」

黄「そこまで気にする必要ないと思うけどなぁ」

そして、お客さんがちらほら来だして、あっという間に夜になった。

夜7時ごろだった。

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

「淳太、来たでぇ～！」

黄「おお！やっと来たか！遅かったなぁ」

そこには、ブレザーの制服を着た青年がいた。

桃「なな、淳太くん、この人が……」

黄「そう、俺の従兄弟の重岡大毅。」

赤「ん？なんか分からへんけど、よろしゅう！」

俺にとって、何だか見覚えのある顔だった。