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「 ワハハハハッ、
奴は掴み所の無い男じゃきにのぉ…
じゃが人が集まって来る男っちゅうのは
何か持ってるもんぜよ。
おんしも奴の中の何かに惹かれて
慕ってるんじゃなかか? 」
世界を見渡してる男性だなあ。 言う事が違う
方言で上手く聞き取れないけどかっこいいと思うよ
利益で人が動くかぁ。 確かにそうかも
「 ん〜何だか良く分からないんですけど、でも…
えっ? 何あれ 嘘ォ! 」
「 アハハハっ愈々暑さにやられたかや?
何か妙なものが見えるろぉ… 」
「 坂本さん! 」
「 ほっとけほっとけ、幻覚じゃあ、 」
「 え でも! 」
「 ほっとけ、ほっとけ、幻覚じゃあ 」
「 坂本さァん!! 」
船の外に現れた生物。 何あれ
凄いなあ、遂に脳が死滅した
いや本物やんけ
砂蟲? この星で最強? 煩くし過ぎ?
坂本さんは銃を撃って仲間を助けてるみたいだけど
余計逆上してるっぽい
船ごと引っ張られてる
大砲? そんなの打ったら怯んで
坂本さんごと砂の中に入っちゃうのでは
「 砲撃よぉーい!! 」
「 あんた坂本さん殺す気ですか!?
隊長でしょう! 」
「 大義を失うな
奴一人の為に乗客全てを危機に晒す訳には行かん。
今やるべき事は乗客の命を救う事じゃ
大義を失うなとは奴の口癖 」
「 砲撃準備よーし! 」
「 撃てェェエッ! 」
「 それに奴はこがな事で死ぬ男ではないきに 」
「 いやいやいや! 死んじゃうってあれ
どう考えても死ぬよあれェ! 」
「 坂本さんば救えー! 」
やっぱ砂の中に逃げたよ
折角涼んで浸かっていたのに
走り出し砲台に木刀を差し込んだ
撃てば暴発
撃たなきゃ生存
さて どちらを選ぶのか
『 こんな音のでかいもの放り投げるから
砂蟲さん驚いてますよ
大儀の前に、規則を守らなくては 』
「 ハル兄さん…! 」
『 まったく……銀時! 』
「 辰馬ァ!
オメー星を救うとかデケェ事吐いた癖に
これで終わりかァ! 昔からテメェは口だけだ!
俺を見ろ俺を!
テメェで考えた通り生きてんぞ!! 」
砂の中に潜り込んで助けに行く何て無茶しちゃって
それにしても服が乾くの早
お、出てきた
「 何を考えてるんじゃあの男 」
「 本当っすね何考えてんでしょうあの人達 」
「 何を考えてるって言うか何も考えてないネ 」
『 大正解が過ぎる 』
「 ふふっ
でも何かあの人等しか見えないもんがあるのかな 」
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作者名:こなた | 作成日時:2017年7月4日 17時