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「 それで? 他にはどんな被害にあったの? 」
「 それから夢幻教に入信させられて
新聞の勧誘とか断れきれんくて
九紙位取っちゃったり
消火器二十本位買わされたり…!
もう江戸怖いわ! 私こんな
コンクリートジャングルで生きて行けへん! 」
「 オメェは怠け者しか居ないジャングルでも
生きてけねぇよ 」
「 大阪は人情の街や。 勿論質の悪いのも居るけど
皆どこか他人とは思えへん温かいもんもっとる。
けど江戸は皆冷たいねん
他人を他人って一線引いとる、
私もうここでやってける自信ないわ 」
「 死ぬ程苦しいなら
地元に帰った方が良いんじゃない?
踊りなんて何処でだって踊れるんだから。
端から人に頼りきって生きている人は
どこ行ったって上手く行けるとは思えないけど
でも、まだ江戸に残って
夢を追うって言うのなら私はいつでも力を貸すわよ
江戸には江戸の人情ってものがあるんだから
ねっ銀さん 」
「 あん? 」
そうですよねー
普通なんて通用しませんでした この人達に
僕等は夢幻教。 即ち詐欺団体の本拠地へ潜り込んだ
大々的に入団しただけですけど
人の目を盗んで行動するのは柄に合わない様で
「 ダンサー志望の花子ちゃんが
新しい夢追い人を連れてきてくれましたー、
皆さんに紹介します
はい皆さーん夢見てますかー? 」
【 見まくってマース 】
「 志村妙さん、貴方の夢は何ですか? 」
「 父の道場を復興させる事です 」
「 花子ちゃん、君の夢は言わずと知れた? 」
「 巻き上げられたお金を取り戻 」
馬鹿正直に物事を発した花子さんを
妙さんと銀時が叩く
やっぱこの人馬鹿なだけだ。
馬鹿と素直を組み決めてるから収拾つかなくなってる
「 私の夢は!
ご飯一膳に海苔の佃煮丸々一瓶掛けて食べる事!
でも夢は叶うと寂しいから!!
ずっと胸に閉まっておこうと思いまーす! 」
「 はいそうですか。
君は〜……
目が良くなりたいとかそんなだろどうせ。 いいや 」
「おーい! ちゃんと聞けエエ! 」
「 ん? 君の夢は? 」
「 夢?
そんなもん遠い昔に落っことしてきちまったよ 」
「 オメェェッ何しに来たんだァ!! 」
「 えー、じゃあそこの彼女は?
身長が小さくなりたいとかそんなもんかな? 」
あー うーん。
しまった考えていなかった
夢って言われてもなぁ
それっぽい事言っときゃいっか
良く間違えられる事はぁっと
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作者名:こなた | 作成日時:2017年7月4日 17時