【銀魂】僕の世界三【男主】 (ページ24)

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「忘れない」ページ24

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僕のお腹は完璧に風上が開いていて
風通しが良い窓になっていた

けれど数日で治った事に医者は驚いてた

傷口は膜みたいなのが張っただけ
激しい動きをしたりすると傷が開く可能性もある

んー、不便だ
何をするのに傷に気を掛けなくてはならない

神楽ちゃんも寝てろってさ

そんな僕の些細な悩みよりもっと重大な事が起きた

銀時が事故に遭い記憶を無くしていたのだ

思い付いた限りに
銀時が良く立ち入る場所行動範囲。
街全体を歩いたのではないか？と言う位

記憶の欠片を探し続けた

けれど僕達より先に。
家が壊れたのと同時に銀時の心が折れてしまった

「 ……もういいですよ、僕の事は放って置いて。

皆帰る所があるんでしょ？
僕の事は気にせずに自由になって下さい、

聞けば給料も碌に貰わず働かされていた様ですし
こうなった今残る理由も無いでしょう。

記憶も住まいも失って
僕がこの世に生きてきた証はなくなってしまった

でもいい機会かもしれない。

皆の話じゃ僕も無茶苦茶な男だったみたいですし
生まれ変わったつもりで
生き直してみようかなって……

だから万事屋は此処で解散しましょう」

何か言いたさそうな二人
言いそうな二人を止めた

僕だって何か言いたい。反論したい。怒鳴りたい。

でも銀時が決めたならそれに従う
それが僕と銀時だから

自由になれと言うならばなってやります

『 ……分かりました。
社長の、大将の銀時が決めたのならば従います』

「すみません… 」

「りよ…むりヨ…… 」
「ぎんさん……！」

あれから取り敢えず
新八君のお家にお世話になる事に

神楽ちゃんは
酢昆布を買い貯めして万事屋に居る事が増えた

かく言う僕も
神楽ちゃんと共に酢昆布を食べ

馬鹿の帰りを待ってる

苦痛ではない、だって一人では無いから
誰かを待つという事は得意だから

でも新八君に怒られちゃった

神楽ちゃんは自分の意を伝えた
新八君はそれ聞き共に酢昆布を食べ始めた

神楽ちゃんは気に食わなかったみたいだけど

「そういえばハル兄
どうしてあの時直ぐに納得したアルか？」

「そうだよね、

最初に止めなきゃいけないのは
本来ならばハル兄の筈なのに」

『ん～……信じなきゃなあって』

「 …？答えになってないヨ！」

「ハル兄さんはいつも自分の事誤魔化しますよね！
今日こそ聞き出してみますよ！！」
『わー！ちょちょっと！』

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