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『 銀時、これ食べながら自分で甘味買ってきてよ
お金渡すから 』
「 マジか! 神か! おい! おい! お前!
ここの掟が守れねぇなら出てけこの屑女! 」
胡散臭いし嘘吐いてるんだよなぁ この女の人
嘘というか何というか
あげたアイスを咥え
玄関へと向かう銀時に着いて行く女の人
「 甘いもん買ってくるわ 」
「 あ、まって! 」
『 ばいばあい 』
「 ていうか、何でそうなるの!! 」
「 納豆が! 納豆がァ! 」
『 ふふ。 お風呂沸かしといたから入ってきな?
ちゃんと換気扇全開にして入ってね 』
「 助かるヨ…う… 」
神楽ちゃんをお風呂場まで引きずり 運んだ
納豆とプリンを拭いて
水で濡らした雑巾でまた床を拭う
殺菌霧吹きを振りかければ綺麗になるでしょ
「 あ、ハル兄さん寝起きなのに 」
『 大丈夫ー 』
いつの間に兄呼ばわり? 皆それでいいの?
神楽ちゃんは何となく分かるけど
一年ちょっとしか変わらない子とかはそれでいいの
兄と呼ばれる程では無いと思うんだけどな
「 そいえば、さっちゃんさん
さっきの女の人の事話してませんでしたね!
一から説明します 」
『 あ、有難う 』
話を聞きながら頭を最大限に回転させる
本名も晒してないし銀時も名前すら知らないと
その上婚約相手らしい
あの人の話からすれば
然程警戒しなくても大丈夫そうだけども
『 へー、銀時も結婚かあ 』
「 そうなんですよ……
朝銀さんの布団に居てビックリしましたよ本当に 」
『 神楽ちゃんのお母さんの壮絶な話もね 』
「 ですね 」
「 上がったヨー 」
ん、また髪の毛びちょびちょのまま出てきちゃって
押入れを寝床にしてるのだし
僕等より風邪を引きやすい環境に居るんだ
気をつけなきゃなのに
『 神楽ちゃん。
髪の毛ちゃんと拭いたげるからこっち座ってて、 』
「 わーい! 分かったヨロシ! 」
「 神楽ちゃん
真逆ハル兄さんに拭いて貰いたいから 」
「 それ以外に何があるネ 」
横目で見たけど厭らしい顔しちゃって
小声で話してるけど聞こえてるんだよね
ふふ、知ってるよそれ位は
『 はいお水 』
「 有難うアル! 」
水を口から離し机の上に置いたのを見て
髪の毛を優しく触り 叩く
擦りながら拭くと髪の毛傷んじゃうから
半乾きになったら乾燥器の熱風で根本から乾かし
乾いたら冷風で冷ます。
熱風より多く冷風を当てればさらさらになる
そして櫛で梳いて髪の毛を結んであげれば
『 はい完成 』「 楽チンヨ! 」
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作者名:こなた | 作成日時:2017年7月4日 17時