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「 もっと早くに……貴方達と出会いたかったです 」
『 はは、これからがありますよ 』

「 甘いわ、ワシから逃げられるとでも思うたか、 」
『 っぐ 』

確認無しな上天人で本当に良かった
天人は人の認識が緩いってのは確認済みだよ

ずらして無かったら心臓に刺さり死んでた
腕は確かって事かなぁ 嫌だな

馬を用意しといた家へ走らせた

江戸から出す事はまだ出来ない
この人まだ江戸に縛られてるから
それを断ち切ってから江戸を出て貰うつもり

和尚さんにも話したけど清く了承してくれた

『 着きました 新しいお家です 』

「 新しい家…!

ってお兄ちゃん血だらけ! どうしたの?! 」

『 静かに。 さ、早く家の中に 』
「 うっ、うん… 」

荷物も全部家の中に運び
自分で自分の傷を手当した

『 熱い… 』

傷口って熱くなるのが嫌
包帯を巻いていたら子供達が

和尚さん長らく眠れてなかったみたいで
精神的負担だろうなあ

うん どうしたのか聞かなくちゃ
子供がこんな時間まで起きてるなんて珍しいからね

「 お兄ちゃん、その傷……
先生を…お父さん狙ってた人の所為だよねっ 」

それは予想外。 勘が鋭いねぇ

「 だから急に僕らもお引越しで… 」

「 先生はこれからも
あの人達に追われながら生きていくの? 」

「 先生はまた泣いてしまうの? 」

『 …明日、この間のお兄さんの所に案内してあげる

だから今日は寝よう?
お兄さんが怖い鬼なんて追い払ってあげるから 』

「 …うんっ 」


「 お兄さん、お兄さん! 」

『 ……お早う、何時か分かる…? 』

「 七時半! 」

子供達に起こされ起き上がった
七時半。 朝ご飯の時間か

余りお腹空いてないなぁ

『 ご飯食べましたか? 支度も出来た?
何人で行くか決めました? 』

「 うん! ご飯も格好も皆大丈夫だよ!
後人数の事だけど……皆で行こうって! 」

「 先生一人置いて行くのは不安だけど……
安全なんだよね? 此処! 大丈夫だよね! 」

だろうなぁ。 でも ま、 大丈夫
この子達ちゃんとしてるからその辺はね

騒ぎもしないと思うし。

もしもの時の為の罠も張ってあるし

『 では直ぐに行きましょう 』

「 お兄さん朝ご飯は? 」

『 実は夜中に食べちゃってお腹すいてないんだ 』

「 あー、いけないんだ!! 」

話し乍ら歩くと直ぐ着いてしまう
気が他の事に散ってるからね

距離は遠いんだけども

多分万事屋はお通夜の雰囲気でしょ
何て伝えようか


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作者名:こなた | 作成日時:2017年7月4日 17時

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