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「 鬼がそんな事言うかよ。
アンタは立派な人の親だ 」
「 汚い金で子を育てるのが立派な親と言えますか 」
「 でも今は悔やんでいるだろう? 」
銀時のこういう所。 大人だなあって、
汚い金から悔やみに行くのか僕は分からないもの
どんな事であろうと育ててくれてるだけ有難い
みたいな事しか思いつかないのに
「 最初に子供を拾ったのも
心に擡げた自分の罪悪感を少しでも拭いたかった 」
「 そんなもんでやって行ける程
子を育てるってのはヤワじゃねーよ。
なぁ? くそがき? 」
『 あ、駄目ですよ銀時
子供って物覚えが良いんですから
口が悪いのが移ったらどうするんです? 』
「 はぁいん、ままん 」
『 ままんじゃないです 』
全く
男の子が新八君の眼鏡をかけて和尚さんの元へ
眼鏡を無闇にかけたら目が悪くなるというのに
ふふ、自分を見てもらいたいんでしょうね
「 せんせー! せんせー! どう似合う? 」
「 コラ返せ糞餓鬼! 」
新八くんまで口が悪い
こりゃもう銀時ですね? 元凶は銀時ですね?
でも元から割と悪かったからなあ
「 ねえ聞いて、…? 先生? 先生どうしたの?
おいお前ら! 先生に何した!
イジメたら許さねぇぞ! 」
「 そいつァ済まなかった、 」
「 返せ! 」
『 新八君口が悪いですよ 』
「 あっ すいません、 」
「 此奴ぁ詫びだ。
何かあったらサービスするぜ 」
「 神楽 行くぞ 」
「 うん! 」
『 楽しかったですか? 神楽ちゃん、 』
「 とっても! 」
足を止めて 鬼の方へと振り返る
諦めに。 決心。 生きる事を諦めるんですか
駄目 駄目だよ
『 ……銀時、用事思い出した。 先帰ってて 』
「 ん? おー、気を付けろよ 」
『 はーい! 』
走り戻る 元の場所へ。 和尚さんの元へ
「 あれ、お兄ちゃんどうしたの? 何か忘れ物? 」
『 ええ大事なモノ、忘れてました 』
子供達に和尚さんを呼んで貰う様 頼んだ
部屋から和尚さんが出て来て
凝視する。 やっぱり、
有難迷惑だと思うけど手を貸そう
何だか嫌な予感がするんだ
「 貴方は先程の…… 」
『 和尚さん、間違っていたらすみません。
今日江戸を出るおつもりで? 』
「 ……ええ そうです。 今夜、出ようかと 」
『 では手伝わせて下さいな! 』
「 はい…? 」
出来る限り いい笑顔で。 ほくそ笑む
__坂田
一通り 真選組の奴等に事情聴取された
事情聴取っつーか。 隠蔽? するように言われた後
沖田君に問い掛けられた
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作者名:こなた | 作成日時:2017年7月4日 17時