「 可愛い顔 」 ページ11
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何やら外が騒がしく 目を覚ました
お昼前か
なら仕方ない気もするけど
お登勢さんが男性と言い争ってる
心配だ
安否を確認するべく 玄関へ向かった
あられら? 男性じゃなくて女性だった
銀時も起きて来た。 起こしちゃったかな
「 んだよ……
煩ェんだよ其処の妖怪二匹ィ!
今何時だと思ってんだァ?
そして俺の血圧を幾つだと思ってんだ 」
「 煩えんだよこの駄目天パ人間がァ! 」
「 真っ当な人間は
もうとっくに活動始めてんだよ! 」
「 オメェら自分の事人間だって思ってんのか?
そりゃ遠い昔の話だよ 」
「 ホベリバッ 」
『 銀時……
言って良い事と悪い事位分からなくちゃ 』
巨漢改着飾った女性に殴り倒された
砂埃だらけよ銀時を突き乍ら注意する
初めて会った人に
オメェ妖怪なの気づいてねぇの? って
嘲笑いされて言われたら誰だって不快だよ
意識ないけども
「 私に楯突いたからには落とし前付けて貰うよ
此奴預かるからねェ 」
「 好きにしな 」
『 ばいば 』
「 何言ってんだ、ハルも来るよな? な? 」
『 え ちょ やだ 』
さっきまで気絶してたのに
さっきまで寝起きだったのに
物凄い力で掴まれ 引き摺られ巻き込まれ
かまっ娘倶楽部というお店に引き摺り込まれ
着せ替え人形にされた
「 今日から入って貰う事になった
パー子ちゃんとスー子ちゃんよ 」
銀時は縮毛だからパー子
僕は直毛だからスー子
格好が可笑しい。 僕だけ違うじゃん
短めの着物に太ももの露出
それを強調する帯に踵の高い靴
前髪はそのまま付け毛を二つ高い位置に
触覚みたいなの邪魔
化粧は橙色の目の粉に赤い口紅を内側につけられた
恥は無いんだけど疑問しかない
「 やだぁ、可愛ーいーっ!
何? パー子 スー子って 」
「 天パのパー子よ 」
『 直毛のスー子です 』
「 ちょっとママ勘弁してよ!
私のお客とれちゃうわぁ 」
「 すいません、お腹痛いんで早退します 」
『 すいません、この太ももの帯要りますか 』
「 逃げられないわよぉ
かぶき町で生きて行くってのが
どういう事かアンタに教えてやるよ 」
頭を鷲掴みにされ 飛ばされたのを眺めていたら
桂さんが居た。 何してんのあの人
半ば呆れていたらお店の女性達に囲まれた
「 この太もものは重要よ 」
「 可愛い顔してるのに
扇情的な物付けてるってのがポイントなのよ 」
『 ほう… 』
可愛い顔に色気のあるもの…どういう事だろう
理解し難い
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作者名:こなた | 作成日時:2017年7月4日 17時