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「 ただ……
この屋敷に得体の知れネェもんが居るのは確かだ 」

「 やっぱり幽霊ですか 」

「 あぁ?
俺はな幽霊なんて非科学的なものは信じねェ
ムー大陸はあると信じてるがな。

……はぁ、阿保らし付き合いきれねぇな 」

『 わぁっ 』

何で抱きしめられたんだ?
神楽ちゃん達と手を繋いでるから凄く不格好

でも銀時もこういうの苦手だから仕方ないか
凄く心臓の鼓動早過ぎて
聞いてるこっちが頭可笑しくなりそう

「 お前ら帰るぞ 」
「 銀さん、 」
「 あ? 」

「 何ですかこれ 」

「 何だコラァ
テメェ等が怖いだろうと思って
気ィ使ってやってんだろうが 」

「 銀ちゃんの手汗ばんでて気持ち悪いアル 」
「 何て酷い事言うんだお前は 」

『 心臓の早さ可笑しい 』
「 胸のときめきが鳴り止まねえんだよ 」

「 ……あ、赤い着物の女 」

「 何やってんすか銀さん 」

危機状況での襖ぶち破って隠れようとしてるのは
正しい状況判断が出来てると思うよ

でもね僕を抱え込んだまま突っ込まれたからさあ

『 ……重い 』

「 あ、あの
ムー大陸の入口があったんだから仕方ねぇだろ… 」

『 そんな事聞いてない 邪魔だ退け重い潰れる 』

「 旦那ァアンタもしかして幽霊が…… 」
「 何言ってんだよ 」

「 土方さん、此奴ァ……ん? 」

沖田さん流石の洞察力と察知能力
そうだよ、苦手なんだよ銀時も

「 土方さん…何をやってるんですかぃ 」

君の上司も。

「 いやあのマヨネーズ王国の入口が…… 」

いやあ、皆の目が冷たいなぁ
君等そんな目が出来たんだね

お兄さんちょっと怖いよ、未成年が怖いよ
歳重ねるとそんな目で見られる事滅多に無いから

『 わ、 』

「 待て待て待て待て違う! 」

今度は神楽ちゃんに引っ張られた

格好悪い大人共と付き合う気は無ェ。
みたいな顔してる

正直霊より強そう

「 此奴はそうかもしれんが俺は違うぞぉ!

ハル返せェ! 」

「 ビビってんのはオメェだろ
俺はお前ただ胎内待機願望があるだけだ 」

「 わかったわかった。
ムー大陸でもマヨネーズ王国でも何処にでも行けヨ 」

「 「 なんだその蔑んだ目はぁ! 」 」

おお。 銀時達の後ろ
厳密には押入れの中に居た

不意打ちにその顔は驚く

というか驚かそうとしてない?

「 何だおい 」
「 驚かそうたって無駄だぜ。同じ手は食うかよ 」
「 おい しつけぇぞ 」

皆言葉が出ないみたいだから教えてあげよう

凄く怖い顔をした赤い着物の女性が吊ってるよって


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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時

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