「 親子 」 ページ26
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お登勢さんからのお願いで
煩い御近所さんを何とかして欲しい らしい
皆 迷惑してるのだとか
お登勢さん自身は
天才絡繰り師の爺煩えやなんの荒れてた
その人のお家の目の前に着き
提案した策を手当たり次第行なっていたら
主人さんが出て来た
家から顔を出したのは大きい大きい絡繰りさん？
絡繰りの主人じゃなくて
この絡繰りを作った絡繰り技師さんは何処かな
頭を鷲掴みにし振り回されてる銀時を眺め
呑気に考える
あ 人が出て来た
「 平賀は俺だ。
ギャーギャ騒ぎやがって糞餓鬼共。
少しは近所の迷惑を考えんかっ！ 」
「 そりゃてめぇだ糞爺 」
ま いつものごとく
人の神経を逆撫でする様な事を銀時が放ち
その報い？ を受けた
「 わあ、カラクリの山だ！
これ全部平賀さんが作ったんですか？ 」
『 そっか、新八君男の子だもんね。
こういうの興味津々か 』
「 ハルさんも男性でしょ？ 」
『 ……機械に関しては破壊神だから 』
「 ………… 」
可哀想な目で見られたけど何不自由ないもん
科学の発達なんて知らないもん
片仮名も分からないもん
「 何勝手に引越しの準備勧めてんだ畜生 縄解けェ！ 」
御老体に手荒な真似をするのは少し心苦しいけれど
お登勢さんからのお願いですからなぁ
心を鬼にします
喚き騒ぐ銀時 平賀さんを放置し
絡繰りを解体
場所を変えるなら 騒いでも良いらしーよ
「 お登勢さん……
あの人本当に江戸一番の発明家何ですか？ 」
「 何かそうらしいよ
私等にはただのガラクタにしか見えないねぇ 」
「 ガラクタなんかじゃねぇ！
物を作るってのは
テメェの魂を現世に具現化するようなものよ
此奴ァ 皆。 俺の大事な息子よ 」
何だってそう。
人が思いを込めればそれに何かが込もる
それを壊してる僕等の血は何色か状態
「 これでよしっと！
此処なら幾らでも騒いで大丈夫だろ。
好きなだけやりな 」
「 好きなだけって バラバラ何ですけど……
何て事してくれるんだテメェら 」
「 大丈夫だヨ、サブは無事アル 」「 御意 」
「 御意じゃねぇよ、何か形違うぞ！
腕ねぇじゃんか腕ェ！ 」
肩を揺らし笑う。 この形面白くて個人的に凄い好き
とか思ってたら平賀さんが膝から崩れ落ちた
どうしたんだろう？
話を聞けば 何やら僕等は
取り返しのつかない事をしてしまったらしい
切腹かあ やだなぁ
「 あやべ、カレー煮込んでたの忘れてた 」
「 じゃっ！ 」
『 御免なさい！ 』
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作者名：こなた | 作成日時：2017年6月20日 10時
