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「 第一印象 」 ページ14

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『 只今 帰りました 』

仕事中にお酒掛けられ
家に帰って誰も居なかったから
着替えてお登勢さんの所に行った

戸を開ければいつもより熱い喧嘩が目前に

「 あ、お帰りなさい。いつもお疲れ様です 」

『 新八君こそお疲れ様

大丈夫?眠いなら寝てもいいんだよ。
こんな騒ぎで寝れるか分からないけど 』

「 ハルさん……っ 」

凄く近所迷惑なのでは
いや、かぶきはその辺は平気か

いつに増して口の悪い喧嘩も終わりに近づいて来た

「 フツー飯食う時の効果音は
パクパクだろうが、お前のは 」「 ああっ! 」
「 此処で一番高いのは嘘で塗り固められた
笑顔じゃなく突き出しの乾き物ダァッ! 」

さようなら 僕の数千円
銀時の甘味と遊戯代と同じ金額

銀行にはお小遣いとして数千円しか入れてないよ

「 家賃とは別に付けとくからね 」

「 そ、そんなぁ 」

「 自分でケツも拭けない様な奴が
人の面倒見ようなんてちゃんちゃら可笑しいネェ

ん? 何だいハル帰ってたのかい!
ちゃんと話しなよ、ビックリするじゃないか 」

『 二人共喧嘩してるから口出したら悪いかなって 』

「 そんな事気にしてどうするんだい、おかえり 」

「 体が硬いのは生まれつきだよ……ハルおけーり 」

『 二人共ただいま
お登勢さんこれ家賃とさっきの分 』

「 銀時…アンタ悪いと思わないのかねェ 」
「 正直メンタルボロボロのクッキー…… 」

『 そんなに気にしないで? 』

僕も一緒に住んじゃってるしこれ位はやらないとね

神楽ちゃんは凄いなぁ食べて飲んで食べまくり

新八君の様に焦らない
もうあれは夜兎の性質みたいな物だから仕方ないし

逆に神楽ちゃんが食べなくなったら心配するから
今のままでいいかなぁって

「 煩いアル! 親が死んでも食休みっての 」

やっと食べるの止めて寝る体勢に入ったけど
僕の膝の上はちょっと臭いんじゃ

「 酒の匂いするヨ! 」
『 あー、やっぱり? 』

「 一人で飲んだのか!? 狡ぃぞ! 」

『 違う違う! お酒かけられちゃったの、お客様に。

だから着替えて着たんだけど効果なしかぁ 』

「 そんな事する奴誰ヨ 私許さないネ!
殴ってくるアルヨ! 」
「 接客は性格上神接客。
そんな人にお酒を掛ける客など……殺しますか 」
「 殺す何て甘っちょろい事しねェさ
じわじわと指を一本……二本… 」
「 あんた等ちょっと落ち着きなよ! 」

お登勢さんが居て助かった
その場の乗りだったし ちょっと臭いが気なる位だし


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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時

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