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『 んー、一人位家族増えてもお金が減る訳でも
増える訳でもないから良いでしょ? どの道赤貧だし
定春君にはちょっと苦しい生活させちゃうけど 』

「 「 ヴッ 」 」

はっはっはっ そうだけども。 みたいな顔してるや

「 本当に、本当に良いアルか? 」

『 僕はね。
後はこの男二人を撃ち落とすか考えなきゃね 』

「 ……この美少女ヒロインに任せるヨロシ!! 」

美少女は分かるけどひ、ひろ? ひろいん?
女主人公? って事かな

『 頑張れ〜 』

まあその後はお察しの通り地獄絵図

神楽ちゃんと定春君が戯れたり暴れたりして
新八君と銀時に噛み付いたり

遊んでいたら疲れたらしく神楽ちゃんはお昼寝

その隙を見て

怪我だらけの新八君と銀時はどうやって
定春君の飼い主を見つけるか作戦を立てて居た

僕は手出し、というか口出ししないよ
神楽ちゃんが任せてって言ってたしね

極力、手を出さない

銀時は手始めにお登勢さんの所に
まあ見事に追い出されてた

フランダースの孫? でも要らないらしい

次に策があると銀時が言い出し
連れて来られた場所は妙さんの家 改めて志村家道場

見事に神楽ちゃんに露見してしまい
それなりの報復を銀時 新八君は受けた

誰かに引き渡す事を諦めたのか
公園で定春君と神楽ちゃんが戯れて居るのを

眺める二人と僕

いやあ、仲睦まじいなぁ 可愛い可愛い

「 定春〜っ! こっち来るアルヨー! 」
「 ハァッハアッ 」

「 すっかり懐いちゃって
微笑ましい限りだね新八君 」

僕の隣に座ってる銀時が話しを新八君に振る

「 そっすね
やっぱり女の子には犬が似合いますよ銀さん 」

砂埃が立ち込め 激しく咳き込む
これどうしても防げないから嫌い

「 僕等には何で懐かないんだろうか 」

「 何とか捨てようとしてるのが
野生の勘で分かるんですよ、銀さん 」

『 新八君当たり
定春君他の犬より人の気持ちに敏感だよ 』

「 何で彼奴とハルには懐くんだろう新八君 」

「 懐いてませんよ 銀さん
襲われてるけど神楽ちゃんが物ともしてないんです

ハルさんに至っては
支配下に置けちゃってるんです 銀さん 」

支配下には置いてないけれども……
懐いてくれてるの? だとしたら凄く嬉しい

「 成る程そうなのか 新八君 」 「 はい、 」

「 よいしょっと 」
『 わ 』「 へへっ 」

神楽ちゃんがこっちに戻って来て
座る所無かったから僕の膝に座った

膝に座るとは思わなかった


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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時

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