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「 チッ！ くそッ！ 」
悔しがる執事に成りすました野郎
「 ちょ…いやあの……えっ？
何ですかこの有様！ 家ぐちゃぐちゃ！
つーかあんたら限度ってのを分かれよ！
どうすんですかこれ！ 」
「 その事はご心配無く。
今回の件の損害につきましては
我々桜木家が責任を持って片を付けます故に 」
原型の無くなった玄関から
落ち着いた声の筈が冷たさを感じる雰囲気の野郎が
脇目も振らず歩いて来た
超胡散クセェ笑顔を携えながら
「 …雅。 此奴は？ 」
「 はい。
この者は桜木家になり得る可能性が高い
尊で御座います 」
「 名を聞いてる訳ではないが…
まあいい、そういう事か 」
「 左様で御座います 」
「 ならば不合格だ。
復讐などと下らんモノに
囚われる奴に碌な奴は居ない 」
「 なっ…！ 」
「 承知致しました。 ほら、立ちなさい尊 」
「 兄ちゃん……良いアルか？ アイツ…
何か深い事情があって
兄ちゃんに助けを求めに来たんじゃないアルか？ 」
「 神楽ちゃんの言う通りだよ…！
何だか悲しい目をしてたよ？
本当に突き放していいの？ 」
「 そんな事言われても…… 」
「 離せ！ 離せよ！！
おいテメェ！ そこまで知っといで何で！ 」
「 暴れないで下さい！ 」
粘るなァ…あの尊って奴も
お家に入りたくてハルの事調べたんなら
此奴の性格も知ってるだろうに
変な所で優しくて変な所で冷たい
可笑しな奴だって事くらい
真っ白な状態からそこまで調べられりゃ上出来だが
不合格は不合格のままだ
「 知っているからこそ
お前を受け入れる事は出来ない
仇を取りたい相手を殺した後はどうする
其奴はお前にとって居なくなってもいい存在か
本当に其奴はお前の大切な奴を殺したのか
迷っているなら帰れ。 死人を増やすだけだ 」
「 どうするって……じゃあどうすりゃいいんだよ
分からねェ。 分からねェよ
いや…どうしたらいいのか分からねェから
あんたに希望を掛けたのかもな
光を見なかった俺が光を見ようとした
それだけでも成長か？
…その成長も無駄だったが 」
｢ ……ほら、行きますよ尊。
貴方の家は手配してますから ｣ ｢ ああ ｣
雅サンの皮を被った尊サン
来た時の態度とは違い
すげぇ落ち込んで出口へと向かってった
なんつーか……ここ一応万事屋なんだがなァ
ああいう後ろ姿みると
余計な世話を焼きたくなっちまうな
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彼方- konata-(プロフ) - Secretさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。 面白く感じて頂けた事が何よりも作者の幸せです。 有難うございます、 これからものらりくらりと更新して行くので応援の元宜しくお願い致します！ (2018年12月14日 15時) (
レス) id: b76b255ad8 (このIDを非表示/違反報告)
彼方- konata-(プロフ) - 夜さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。 激励有難うございます！ のらりくらりと亀のごとく更新して行くので暖かい目で見守って頂けたら幸いです。 (2018年12月14日 15時) (レス) id: b76b255ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Secret - スッゴく面白いです！更新頑張ってください！続き待ってます！ (2018年11月17日 10時) (レス) id: c47de82906 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて、続きがものすっごく気になります！更新頑張って下さい！！ (2018年11月5日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなた x他1人 | 作成日時：2017年9月9日 10時
