KZとコナン 〜サッカー場での復讐劇〜

爆弾魔 ページ24

「これで、ラストだっ！」
ふぅ、ひとまず立ち見席はこれで爆破しない。
「俺もです。」
残り時間はあと・・・1時間！
クッソ、時間がねぇ！

「ひとまず、犯人を探・・・」
「シッ！」
「新一さん・・・？」
誰かの声が聞こえる。
「犯人が最終チェックに来たのかもしれねぇ。」
「えっ・・・」

「ククク、もうすぐここもドカン、だ。ハッハッハ。」
やっぱり・・・
「美門、お前はあっちの裏から出て、目暮警部に、客を避難するよう伝えてくれ。」
犯人は、俺が止めるしかない。美門をこれ以上巻き込むわけにはいかない。
「はい。」

美門は・・・行ったな。
よし。
「ねぇねぇ、お兄さん。」
「誰だっ！・・・子ども！？」
ここだと、アナウンスは聞こえない。時間稼ぎさえすれば、避難はできる。

「お兄さんって、爆弾魔なの？」
「な、何を言ってるんだ、このガキ！早く、ここから出てけ！」
「じゃあ、お兄さんも一緒に出ようよ。ここ、立ち入り禁止だもん。」
「俺は、用事があるんだっ！ここは、ガキが来るような場所じゃない！」
今頃、避難が始まったはず。
あと、10分ちょい稼ぐ！
「僕だって、かくれんぼしてたんだもん。ここだと、見つからないよ。お兄さんも？」
「ガキが、早く出てかないなら、俺が出してやるよ！」
クソ、もうとぼけるのは無理だ。

「お兄さんもかくれんぼだよね、警察との。」
「ハッ！？」
「違うの？爆弾魔さん？」
「これ以上意味の分からないことを言うな！早く出てけっ！」
「ねぇ、それ、爆弾のスイッチ？それで、爆破するの？」

本当はスイッチなんて見えてないけど・・・
これでうろたえるなら、スイッチのありかが分かる！

「はっ？見、見えて・・・！？いや、そんなはずはない！」
！！ ビンゴ！
「やっぱり、爆弾魔なんだね。」
「このガキ、だましたなっ！」
まだだ・・・
あと、5分でいい。あと5分足止めすれば、避難はすんでるはずだ・・・

「自首しなよ、お兄さん。今なら、罪もまだ軽いよ。」
「・・・うるせえっ！バレたんなら、お前の口を封じるだけだ！」
「そうやって、罪を重ねるつもり？ダメだよ、お兄さん。」
「俺は、復讐を成し遂げるまでやめねぇ！」

復讐・・・？
前の3回の事件も、全部復讐のためだったのか・・・？
いや、何かが引っかかる・・・

チャキ

！？
ナイフ！？

「お前を殺す！」
クソッ！

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