KZとコナン 〜サッカー場での復讐劇〜

北客席 ページ19

〜黒木〜
「俺たちは北客席へと行こうか。」
歩美ちゃんに話しかけると歩美ちゃんは頬を赤くする。
クスッ。
でも美門があこがれなんだよな。美門、嫉妬するよ。

・・・
12時まであと3時間。それまでにこの量の客席を調べ終えれるのか・・・?
「歩美ちゃん、ひとまず床と壁から調べよう。」
「はいっ!」

「こっちの壁にはないよ・・・」
こっちの壁と床にもない。壁でも床でもないとすると、あとは客席。
この量の客席を調べるにはどの方法が最適か・・・

「あの・・・」
？
「どうしたの、歩美ちゃん。」
「ここにも爆弾がなかったらあとのチームに託すしかないよね?でももしどのチームも見つけれなかったらどうしよう、って思って・・・」
・・・
「大丈夫。もし未発見のまま爆破しても必ず俺が守るから。」
「ーーーッ!」
それに、多分誰かが見つけてくれるよ。特に、江戸川と美門がね。

でも、本当にどうするか。
俺が犯人ならどうする・・・ そうかっ!!!
俺が犯人なら爆弾が心配だからそこを見る!
もしここに爆弾があるなら犯人はここを見わたせる場所にいるはず!
ここを見わたせる場所は・・・南客席、西客席、東客席、立ち見席!!

「歩美ちゃん、東客席と西客席に望遠鏡などでこっちをずっと見ている人がいないか確認してくれる?サッカーをほとんど見てない人。時間は気にせず、それだけに集中して。できる?」
「はい!」

俺は南客席と立ち見席を調べるか。
でも正直期待はできそうにないな。
ざっと見た感じ、望遠鏡は持ってる人はいてもこっちを見ている人はいない。皆サッカーに釘付けだ。
南客席には爆弾はないだろうね。

残り1時間半だと俺たちの調査をするだけで手一杯。
江戸川と美門の調べるところが一番可能性がある。

他のチームに爆弾探しを託すしかない。

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