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story-8 ページ10










くっそ…

せっかく、バスジャックの犯人を捕まえれたのにこれかよ…!





一先ず今は、バスから離れることが最優先だ。




どうやら、既に停車した付近に警察が来ていたらしく、俺たちがバスから降りるなり佐藤刑事が意味のわからない顔で俺に尋ねてきた








「爆弾が、後30秒足らずで爆発するんだよ!」







あゆみちゃんの手を引っ張りながら走っていると、ふと、あゆみちゃんがあれ…?と呟いた








「ねぇ…灰原さんは…?」



「ッ!」








そういえば、あいつの姿が見当たらない


バスを一緒に出た様子もなかった





まさか…あいつ…




ふと、後ろにあるバスを睨んだ瞬間だった





隣にいる人物が突然、走り出した








「ぇ…?」








その数十秒後だった。


バスの爆発にまみれながら、身を小さくした灰原とあの人が吹っ飛んできた








「灰原っ!!」



「っ…ぁ…」



『確か君…この子と一緒に座ってたよね?』



「う…うん!友達なんだ!
助けてくれてありがとう!お姉さん」







オレが一言そう言うと、その人はにっこり笑って灰原を床へ降ろした。








「灰原、大丈夫か?」



「ぇ…えぇ…」



『コラ!大丈夫じゃないでしょ?
貴方、怪我してるくせに!』



「怪我したのか!?」



「ぇ…?ぁ…怪我なんて…」



『って事でボク
この子を病院に連れて行ってあげないかしら?
事情聴取は、私が代わりに受けとくわ』









微笑みながらそう言ってお姉さんは高木刑事の方へと向かっていった








「なぁ…怪我って…」



「嘘に決まってるでしょ
怪我なんてしてないわ
逆に怪我をしているのはあの人のはずよ」



「……」









灰原がそう言った瞬間、奥の方でオレを呼ぶ元太たちの声が聞こえた








「灰原さん、大丈夫ですか?」



「あ…あぁ、あのお姉さんのお陰で怪我はねぇよ」



「映画みたいでかっこよかったよねぇ!
まるでヒーローだった!」



「そうだな」







さてと、後は警察からの事情聴取か



一先ず俺を含めて乗車していた奴らはこのまま警察署に向かって事情聴取を受けなくてはいけないみたいだ。








「工藤くん…」



「分かってるよ
あのお姉さんだろ」








やっぱり灰原も気になってたみたいだ








「乗客のみなさーん!
早く乗ってくださーい!」







佐藤刑事のそんな声が聞こえ、オレは灰原に別れを告げて駆け足で車の方へと向かった








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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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デンプン。(プロフ) - マグさん» マグ様 初めまして、素敵なコメントありがとうございます! まだまだ序盤ですが楽しんで頂けたみたいで良かったです。更新頑張りますね!ありがとうございます! (5月9日 1時) (レス) id: 03e5adbb32 (このIDを非表示/違反報告)
マグ(プロフ) - 面白かったです。これからどうなるのか気になりました。 更新されるの楽しみにしてます (5月8日 23時) (レス) id: 9053eea8e1 (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - 夢子さん» 夢子様 初めまして、嬉しいコメントありがとうございます! 更新、頑張りますね!! (5月7日 15時) (レス) @page1 id: 21905b0a6a (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしてます (5月7日 14時) (レス) id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デンプン。 | 作成日時:2023年5月6日 19時

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