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#7 ページ7

wtnb side.


福良さんに言われ、携帯の電源を付けると、山本さん以外にもたくさん溜まった通知。


1番上には山本さん。2番目には俺の友だち。


3番目は…… " A " だった。



" 私の家で待ってるね! "


" 今日、お仕事長引きそう? "


" おーい、連絡ぐらいしてよー "


" こうちゃん、忘れてないよね? "



俺の変化を感じとった伊沢さんと福良さんに背中を押されて、オフィスを飛び出した。


Aの家に着いて、インターホンを鳴らすけど、一向に出てこない。


家に居ない?


そういえば……。



『 私今日友達に誕生日祝ってもらうから一緒にいれない 』



今は午後3時半。


…ほんとに出かけたんだな。



「 …遅かったなぁ 」



もう一度押しかけたインターホンから、手を離した。


……Aは今、どんな気持ちでいるんだろうか。


もう俺のことなんて、どうでもいいのかな。


きっとAのことだから、嫌なことなんてすぐに忘れるんだろうな。



「 ……Aに会いたいな、 」



やっと1ヵ月ぶりに会えたのに、状況は最悪で、俺の顔も見てくれなかった。


今更後悔したって遅いことくらい、分かってる。


青い箱に入った指輪を眺めては、嬉しそうに笑うAの顔が浮かんでくる。


あの日、誕生日を忘れていなければ。


携帯の電源を付けていれば。



__ 何かが変わっていただろうか。



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もちもちこねこ(プロフ) - fkrさんのお話をもっと読みたいです! (2020年7月8日 14時) (レス) id: 1da52e5d4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドルフィン | 作成日時:2020年2月18日 18時

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