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#2 ページ2

wtnb side.


「 こうちゃん 」



聞き慣れた声の主は、伊沢さんだった。


ちょうどひと仕事を終えたのは、夜中の12時を回った頃。


パソコンの電源を落とし、伊沢さんから「 健康だから 」という理由で貰った野菜ジュースを飲んだ。



「 どうかしたんですか? 」


「 …いやぁ、まさか俺が覚えてて、こうちゃんが忘れてるわけないだろうなって思ってたんだけどさ、 」



" 2月18日、なんの日か覚えてるよね? "


伊沢さんが神妙な面持ちで尋ねてきて、思わず瞬きをした。


……なんの日?


聞かれてすぐは、なんの事だかぜんぜん分からなかった。


が、俺はこのあと後悔することになる。



「 …こうちゃん、まさかだけどさ、 」


「 えっ、となんかありましたっけ…? 」


「 …愛しのAちゃんの誕生日。ほんとに忘れてたの? 」



完全にやらかした。


なぜ俺は、伊沢さんに言われるまで気づかなかったんだよ。


……とんだアホだな、俺は。


大きなため息をつきながら、あきれた顔をみせる伊沢さんがこう続けた。



「 …Aちゃんに" 誕生日おめでとう! "ってメールしたら、可愛らしいスタンプが送られてきたけど 」


「 …まじすか 」


「 もう誕生日終わっちゃったけど、家行った方がいいんじゃねえの? 」


「……っ、先に失礼します!」



伊沢さんに一言だけ残して。


椅子にかかったジャンバーと鞄を雑にとり、Aの家まで全力で走った。



#3→←PM19:27 wtnb



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もちもちこねこ(プロフ) - fkrさんのお話をもっと読みたいです! (2020年7月8日 14時) (レス) id: 1da52e5d4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドルフィン | 作成日時:2020年2月18日 18時

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