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Aside.
あんなにも突き放したのに。
酷いこと言ったのに。
彼はどうしてこんなに優しいのだろうか。
涙ながらに理由を話すと、私の頭を
撫でながらちゃんと話を聞いてくれた。
「…山本さんに言われて、すっごく焦って
あんなこと言ったの。勿論本心じゃないし
Aのこと、ちゃんとみんなに紹介したい」
『……うん、』
「…Aがいいって言うなら、
一緒にオフィス行こ?」
『……』
こうちゃんの優しい声が、ゆっくりと
私の不安を溶かしていく。
するりと頬を撫でられて、にっこり笑う。
今はかっこいい、じゃなくて可愛い、が
一番似合ってるかな。
なんて言ってしまえば彼はきっと
口を尖らせるだろう。
『……こう、へい』
「…え、」
めったに呼ばない名前を呼ばれて
頬が赤くなってる彼は、口が半開き。
不覚にも可愛いなと思ってしまったのは
内緒だ。
『……ありがと、』
「そ、そんな礼を言われるほどじゃ、
ないです……///」
あからさまに照れて、しゃがみ込む。
『…行こっか、オフィス』
「…分かった。でもその前に…」
『あ、ちょっと…』
ちょっと長めのキスをして、
満面の笑みを浮かべる彼にいつも
ドキドキされっぱなしで。
すぐに頭が彼でいっぱいになる。
末っ子気質で、甘え上手なのに
余裕があって、大人で。
ちょっぴり悔しいけど、
「……好きだ、」
『…ほんと、いっつもずるい』
そんな彼が大好きだ。
(おまけ)
「え、今更?」
「伊沢も山本もみんな気づいてたよ」
「うん、こうちゃんもAちゃんも
分かりやすいんだもん」
オフィスのみんなは、初期の段階から
気づいていたらしい。
Viored,purple:
「You occupy my thoughts (あなたの
ことで頭がいっぱい)」
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ラキ(プロフ) - 本人の目に止まらないように、本人以外はymmtのように表記した方が良いと思います。作品はとても面白かったです。 (2020年6月12日 23時) (レス) id: 57e82cbdf4 (このIDを非表示/違反報告)
み く(プロフ) - おーちゃんさん» 直しました! (2019年11月18日 8時) (レス) id: a43638a5bb (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - なんか拓朗と拓郎がありましたよ(番外編)拓朗にすべてした方が良くないでしょうか? (2019年11月18日 7時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドルフィン | 作成日時:2019年8月14日 18時