検索窓
今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:117,725 hit

ページ11

izw side.


『……好きなの、拓司くんのことが、っ』


「…え、」



綺麗な瞳には涙が溜まっていて
今にも溢れてきそうだった。



『ずっと一緒にいるのにぜんっぜん
気づいてもらえないからっ、』



いつから俺のことを?なんて
考える前に君の細い腰に手を巻き付けて
俺の方に引き寄せた。



『拓司くんっ、』


「…いいからもう黙ってて、」



俺は藍色のマフラーを解いて、
夜風に当たった白い首筋に吸い付いた。



『拓司くんっ、外、』


「…ん、俺の家ならいいの?」



真っ赤に染まった頬は冬の寒さのせいか、
それとも……?


ちっちゃな手が俺のジャンバーを握って。
君はこくんと頷いた。



『…好き、』


「……俺も、大好きだ。」



雪が舞うこの場所でもう一度キスをして、


手を繋いでおうちに帰ろう。


そう微笑んだ俺たちの夜は長い。



Baby’s breath:

「purity of heart(清らかな心),
innocence(純潔)」

Violet,purple.番外編→←Baby’s breath.番外編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
399人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ラキ(プロフ) - 本人の目に止まらないように、本人以外はymmtのように表記した方が良いと思います。作品はとても面白かったです。 (2020年6月12日 23時) (レス) id: 57e82cbdf4 (このIDを非表示/違反報告)
み く(プロフ) - おーちゃんさん» 直しました! (2019年11月18日 8時) (レス) id: a43638a5bb (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - なんか拓朗と拓郎がありましたよ(番外編)拓朗にすべてした方が良くないでしょうか? (2019年11月18日 7時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ドルフィン | 作成日時:2019年8月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。