名探偵の姉【名探偵コナン】 (ページ3)

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Ｆｉｌｅ１ページ3

綺麗になった机の上にコーヒーが置かれる

『ありがとう蘭ちゃん』

「ううん、口にあうといいんだけど…」

『蘭ちゃんがいれてくれたんだもの、美味しいわよ』

微笑んで告げられる言葉に蘭は赤面して、隠す様にトレーを顔に持っていく

昔から変わらないその様子にコナンは相変わらずだなと呆れていた

「それにしても久しぶりだなぁ！いつ帰ってきてたんだ？」

『本当にお久しぶりです小五郎さん。つい先程日本に帰ってきたばかりで、空港からそのまま来たんです。挨拶と、親戚の子がお世話になっていると聞いたのでお礼をと思いまして』

「そういやコナンは遠い親戚だったか」

『はい、と言っても最後に会ったのはもっと小さい頃でしたから。コナン君は覚えてないかもしれませんが…』

流石女優と言ったところか。＂江戸川コナン＂という本来ありもしない人物との関係を完璧に演じている

その完璧さに彼は失笑した。３人が彼を見ると咄嗟に彼はにぱっと笑う

「覚えてるよ！優希お姉さん、だったよね？ね、後でお話してもいい？」

＿色々詳細聞くからな！

『嬉しい、覚えててくれたのね。ええ勿論。沢山お話しましょうね』

＿私も新ちゃんに聞きたい事沢山あるの

にこにこと交わされる会話にそんな意味が含まれているなんて小五郎と蘭は微塵も思っていない

「優希さん、よかったら今日泊まっていかない？ほら、コナン君も一緒にいたいみたいだし、ね？コナン君？」

「うん！優希お姉さん泊まっていって？」

「私も、色々…その、お話、したいなぁって…」

照れながら話す蘭に彼女は目をパチクリさせた後柔らかく微笑んだ

『小五郎さんさえ良ければ是非お邪魔したいわ。よろしいですか？』

「おー泊まってけ泊まってけ！積もる話もあるだろうしな！」

『ありがとうございます』

「わーい！」

「やったぁ！ありがとうお父さん！」

子供の様にはしゃぐ蘭とコナンを微笑ましく見る彼女と小五郎

「じゃあ私、晩御飯の材料買ってくるね！コナン君も行こ！」

「へ、あ、行ってきまーす…？」

蘭に半ば無理矢理連れていかれたコナンを手を振って見送る

残されたのは小五郎と彼女の２人で待っている間どうしようかと苦笑しあった