【レイチェル視点】好意と困惑 ページ30
【レイチェル視点】
部屋で手紙を読んでいると
閉じていたはずの扉が音を立てて開いた
レイ｢……おじゃまします…｣
小さく呟き部屋に入ると
まるで夜の路地裏みたいな暗さ
懐中電灯を取り出しつければ多少明るくなる
レイ｢Aさんとあの人……
喧嘩しそうだし早く戻らないと｣
ぱたぱたと静かな廊下を歩いていると
何処からか反響した笑い声が聞こえる
＜ふふふ…＞
1度足を止め辺りを見渡す
もちろん誰の姿もない
お墓が近い事もあるからか
�猴�霊��
と言う単語が頭に浮かぶが
すぐに思考を振り捨てまた歩き出す
レイ｢また、部屋。
……そこらじゅうに紙が散らばってる…｣
ロッカーと小さな机、散乱される紙の束
ふ、と机の上の紙を取り上げると
『ワトキン・ベケット』
死体の保存室でも見つけた名前
レイ｢履歴書…此処で死んだら
空欄が埋まっていくんだ｣
淡々と理解していく中
Aの事が頭に浮かぶ
レイ｢……あの人の空欄は…埋めちゃダメ……｣
誰ともなく呟き紙を捲っていくと
自分の名前と細かく記された経歴
レイ｢……あれ、これ
あの人の履歴書。……かな｣
自分の紙を興味なさげに通り過ぎれば
『アイザック・フォスター』
彼の顔写真と名前ののった履歴書
レイ｢孤児院在籍…猟奇殺人事件…
売買…経営者夫妻惨殺……｣
ショッキングな履歴書を読み上げ
最後に小さく一言
レイ｢ふぅん…｣
彼の事がわかっても
彼女にとって大切なのは約束であり
過去ではなかった
レイ｢扉……また仕掛け探さないと｣
履歴書を読み終え部屋の奥へ向かうと
扉とスイッチのようなくぼみを見つける
レイ｢……もどらなくちゃ｣
来た道を戻っている中
確かにまた聞こえた
幼い少年の笑い声
＜―――あのね
ボク、知ってるよ
―――君の願い
ボクならきっと素敵にしてあげられる
あいつなんかよりも
―――きっとこのゲームにも勝って
君をボクのお墓にいれてあげるからね＞
気味の悪い言葉だったが
レイチェルが困惑するのは別の理由
自分に好意向けてもらった事のない彼女は
ただ単に初めてのものに混乱していた
いや、そりゃまぁAの愛も
たいしたものだが
レイ｢…………｣
暫く立ち止まっていると
元きた道から大きな音と大声
ザック｢何ちんたらしてんだ！
早くしろ！｣
レイ｢……｣
ザックの声に動かされるように歩き出す
そういえば
レイ｢Aさんの履歴書…
なんで、ないんだろう｣
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珠梨(プロフ) - わああああい久しぶりに見たらパス外れてる、更新されてる‼︎ご馳走様でええええす‼︎ありがとうございます、これからもこなもちさんの気の向くままに、ごゆるりとご更新ください！ (10月19日 15時) (
レス) @page32 id: ac62a72ef1 (このIDを非表示/違反報告)
珠梨(プロフ) - ありがとうございますご馳走様でｯす！！途中笑いすぎて酸欠になり、画面が見えにくくなるほど面白かったです！！お話の状態が続くではなく完結になってしまっているので、更新を楽しみにしております！！ (2021年10月17日 12時) (レス) @page32 id: 649ffd19fa (このIDを非表示/違反報告)
猫餅(プロフ) - あめむしさん» だいぶ待たせてしまったのですが！ゆるゆると更新しますので！まだご興味があればおつき合い頂きたいです！！！ (2021年1月10日 2時) (レス) id: f1a0c04067 (このIDを非表示/違反報告)
あめむし(プロフ) - 面白いです！良ければ続きを 続きを書いてください！！ (2018年2月18日 0時) (レス) id: 4c0939b276 (このIDを非表示/違反報告)
こなもち(プロフ) - ミートボールさん» あ、あ、あ、ありがとうございますううううううううっっ…！殺戮の天使は最高ですよねｯｯ！わかります…ｗ← (2016年9月5日 23時) (レス) id: d4c378c6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなもち | 作成日時：2016年5月13日 23時
