キミの隣には。 (ページ29)

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匂い。ページ29

シャワーから上がって、部屋に戻ったらもうAはいなかった。

まぁさ、俺が「寝なね」って言ったんだけどさ、なんか寂しい笑

しばらくソファーでスマホいじってたけど、なんかソワソワして寝れない笑

ちょっとだけ寝顔でも覗いちゃってもいいかな？って葛藤してたら、

ガチャ…

え？？？

寝室から出てきたA。

樹「まだ寝てなかったんだ。寝れない？」

「ん。」

樹「ん？どうした？」

A「ベッド…」

樹「あ、人の枕じゃ寝れないタイプ？」

A「そうじゃなくて…」

樹「ん？」

A「樹くんのベッド、樹くんの匂いがして…興奮して寝れない…///」

ちょっ…マジか！？また小悪魔発揮！？

さて…どうしよう…。

樹「どうしよっか…朝までしゃべっとく？」

樹「それか…どうせ匂いするなら…俺に包まれて寝るって手もあるよ？あっ、ってか、約束通り手はだしませんっ」

A「…。」

樹「そっか。わかった。」ポンポンっ

樹「一緒にベッドいこ？」

Aのだんまりは半分OK。

だから押し切ったもん勝ち。

ゆっくり手を引いて寝室に入った。

樹「特別サービスで腕枕してあげる。おいで？」

ゴソゴソッ

マジか。

素直にスッポリ腕の中。

樹「こりゃレベル10だな笑」

樹「寝れそ？」

A「わかんないけど…」

樹「じゃあ、Aが寝るまでさっきのやったげるね。」

優しく髪を撫で続けてあげると…

スー…スー…

可愛い寝息が聞こえてきた。

ふふふ。可愛い寝顔。

まさか、ここにAが寝てるとはなぁ…。

寝ずにずっと眺めていたい。