ありのまま。 ページ11
ジェシー「え〜…帰っちゃうの〜。そうだよね、帰っちゃうよね。」
A「…うん。すごく楽しかったよ。ありがとう。…色々と。気使ってくれて…」
ジェシー「気なんて使ってないよ！全部俺の本心。ありのままのジェシーです。」
A「そっか。ありがとう。」
ジェシー「ありのままのジェシーからひとついい？」
A「なーに？」
ジェシー「…帰んないで欲しい。何もしないから。」
A「…。でも…」
ジェシー「絶対手は出さない。約束する。」
A「ジェシーくんのこと、信用してないとかそんなんじゃなくて…ただ私が…」
ジェシー「ん？どうした？」
A「私が…どうにかなっちゃいそうで…」
ジェシー「それって…、俺のこと好きになってくれるってこと？」
A「わかんないんだけど…なんか…今…」
やば。好きが止まらない。
ジェシー「わかった、ごめん色々と混乱させて。じゃあさ、ちゃんと送ってくからもう一度、キスしてもいい？」
A「…うん。」
チュッ…チュパッ…チュッ…
少し長めのキスを…止めらんない。
ギュッ
Aさんの腕に力が入ったのがわかった。
A「…ジェシーくん…」
ジェシー「ん。これでおしまい。」
チュッ…
ジェシー「また来てくれるよね？」
A「うん。約束。」
それからふたりで手を繋いで歩いた。
少し遠回りしながら…Aさんの家まで…。
A「…あのね。今日来る時にここで樹くんの車、見ちゃったの。」
ジェシー「…。うん。」
A「…隣に乗ってた女の子、あの前からよく一緒にいる…」
ジェシー「あぁ〜アサちゃんか。」
A「…だからさ、やっぱり私なんてさ…時々優しくされて浮かれちゃってバカみたいだよね。」
ジェシー「んー。樹はさ、たぶんだけどアサちゃんとも付き合ってはないと思うよ。こんなの、何の慰めにもなんないだろうけど。」
A「うん、ありがとう。なんか…こんなことジェシーくんに言うことじゃなかったね。」
ジェシー「そんな事ないって！俺を男として頼ってって言ったじゃん！」
いつの間にかAさんの家の近く。
ジェシー「おやすみ。ホントにありがとう。大好き。」
A「…うん。おやすみ。またね。」
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作者名：Hanae | 作成日時：2020年6月11日 7時
