君を守らせて (ページ17)

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高熱ページ17

ラウールside

忙しい日がやっとひと段落ついて全員久々の連休
こんなこともあんまりないから
どこかいこうってなってたんだけど
康二くんが体調崩しちゃって…

ふっかさんと照くんは
「2人で看るから行っておいで」って
言ってくれたんだけど心配だし
みんなで看病することになった

だけどおでかけを1番楽しみにしてたのが
康二くんで行けないことにまだ納得してないみたい

向「…やだ…いきたい…なんでなん？…」

目「もう…苦笑
熱あるでしょ？今度にしよ？」

阿「そーだよ、こーじまた行けるから
今日はみんなでゆっくりしよ」

向「…んーん…ﾋｯｸ…きょう…いきたい…ｸﾞｽ…」

ついには泣き出しちゃってみんな苦笑い
こんなに諦めの悪いのも初めて知った
そんなとこもかわいいんだけど
僕がいたらあまりわがままを言わないから
ホントの家族みたいで嬉しい

「こーじくん、泣いたら熱あがるよ」

向「んー、やんないで…やだっ…」

熱を確認するためにおでこに手を伸ばしたら
嫌がってパチパチ叩いてきた笑

深「こらっ！なんで叩くの」

向「うわーん…ﾋｯｸﾋｯｸ…」

深「えー、そんな泣く？苦笑」

幼くなった康二くんには
ふっかさんの言葉もキツかったみたいで
さっきまで僕を振り払っていたのに
ふっかさんに怒られて今度は僕に抱きついてきた笑

宮「ほら、ラウールになんて言うの？」

向「…ﾋｯｸ…ラウ…ごめんね？」

「ううん、怒ってないよ」

ほっとしたのか泣き疲れたのか
僕を抱きしめながら眠りについた

渡「相当幼くなってるな」

佐「うん、ここまでは俺初めて見た
めっちゃかわいいな笑」

岩「こうなると手強いぞー笑」

照くんが言うのだから相当かもしれない
もっと甘えてほしいななんて思いながら
康二くんの背中をなでた