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「 起き上がれそう？ 」
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少し横を向くと湯気の立つお皿が目に入って、そういえば朝から何も食べてないんだと思うとお腹が空いてきた。
ゆっくり身体を起こすと大我がお皿とスプーンを持ってきてくれる。
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「 食べれる？ 」
「 うん、食べたい 」
「 ん、…はい、 」
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てっきりお皿ごと渡してくれるのかと思ったら、大我はスプーンでお粥を掬って私の前に差し出してきた。
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「 …え、あの 」
「 ん？ほら、あーん 」
「 や、自分で食べれる、 」
「 いいからいいから 」
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「 こういう時はとことん甘やかされてなんぼなの 」ってなかなか引いてくれそうにないから、恥ずかしさを飲み込んで大人しく従うことにした。
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「 ん、 」
「 どう？美味しい？ 」
「 …美味しい 」
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そう言うと満足そうな顔をするけど、別に作ったの大我じゃないでしょうが。
…まぁニコニコしてるの可愛いから、言わないけど。
改めて北斗への感謝の念が募ったのと、食べさせてもらってる恥ずかしさと戦いながら、なんとか口元に運ばれてくるお粥を完食。
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「 ごちそうさまでした 」
「 よし、こんだけ食べれたらすぐ元気になれるよ 」
「 うん 」
「 あとはもう寝るに尽きるね。あ、冷えピタどう？変える？ 」
「 んー…お願いしようかな 」
「 任せて 」
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ほら寝転がって、って大我の指示通りまたベッドに横になると、細い指が私の前髪を少し払い除けて、既に貼られているものをペリペリと剥がして行く。
それから新しい冷えピタを丁寧に、位置を見定めてから、ゆっくりと貼ってくれた。
余っ程集中していたのか、きゅって結ばれた口元が可愛くてそこばかり見つめていれば、
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「 …なに？ 」
「 え？ 」
「 キス待ち？ 」
「 なっ、違う、 」
「 ふふ、 」
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…ねぇ、今の今までなんにも思ってなかったのに、それ言われちゃうと逆に意識してしまう気がするんですが。
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紺(プロフ) - にこさん» 嬉しいです！！ありがとうございます*^^* (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 面白かったです！完結おめでとうございます (2021年8月8日 14時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - わたぐもさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けた様で良かったです*^^* わわ、そっちも読んで頂いてるんですね…！更新頑張れます、ありがとうございます！！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - ティーさん» ありがとうございます！！やっと付き合ってくれました！！()いつもコメントくれてマジで支えになってました*^^* 次の時もぜひ！よろしくお願いしますっ！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - このスピードで進んでいくのがとっても好きでした！素敵な時間をありがとうございました！さっくんの方も楽しく読んでます！紺さんのペースでの更新を待ってます！ (2021年6月25日 2時) (レス) id: d1f867438f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺
| 作成日時：2021年5月3日 16時
