おまけ ページ30
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「 …38.2℃ 」
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ピピピと音を立てた体温計を脇の下から取り出して、浮かぶ文字に溜め息をつく。
起きた瞬間から、なんだか体が重苦しい上に頭がズキズキとしていて。なんとか1階に降りて熱を測ってみれば、この有り様。
夏休み初日、まさかの風邪からのスタートだ。
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( 昨日平気だったから大丈夫だと思ってたのに… )
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あのビショビショになったのが、一日置いてから効いてくるとは。
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「 …最悪 」
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ソファにダイブして、一人ポツリと呟く。
家の中は静かで、朝が早い両親は目が覚めた時にはもう既に居なかった。
頭はガンガンするし、体はどんどん熱くなっている気がする。
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( この状態で一人、って結構まずいな… )
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普段滅多に体調崩さないから、こんな非常事態には正直慣れてない。
喉が乾いたのでとりあえず水でも飲もうと、ソファから再び起き上がってフラフラとした足取りのまま台所に向かう。
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「 ッ、ゲホッ、 」
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透明なコップについだそれを身体に流し込もうとしたが、喉が痛すぎて吐き出してしまった。
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( …あれ、これヤバくない？ )
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自分が思っているより症状が酷い気がする。
なんとかまたソファまで戻って寝転がると天井を見上げて冷静に考えた。
…親が帰ってくるまで一人でこんな感じって無理だよな。普通に死ぬ。
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( 申し訳ないけど、誰かに頼るか… )
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持って降りてきといてよかった、スマホ。
トークアプリを開いて連絡先から" さくま "の文字をタップする。
持つべきものは幼馴染だ、隣だから簡単に行き来できるし、なにより正直頼りやすい。
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「 頼む大介…出て 」
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紺(プロフ) - にこさん» 嬉しいです！！ありがとうございます*^^* (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 面白かったです！完結おめでとうございます (2021年8月8日 14時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - わたぐもさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けた様で良かったです*^^* わわ、そっちも読んで頂いてるんですね…！更新頑張れます、ありがとうございます！！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - ティーさん» ありがとうございます！！やっと付き合ってくれました！！()いつもコメントくれてマジで支えになってました*^^* 次の時もぜひ！よろしくお願いしますっ！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - このスピードで進んでいくのがとっても好きでした！素敵な時間をありがとうございました！さっくんの方も楽しく読んでます！紺さんのペースでの更新を待ってます！ (2021年6月25日 2時) (レス) id: d1f867438f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺
| 作成日時：2021年5月3日 16時
