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「 まぁご存知の通り、俺は人見知り極めてたからなかなか話せなかったんだけど…ひょんなことで、衣織と同じ作者が好きって知って、盛り上がって 」
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だから天王寺と打ち解け方は一緒だね、って北斗が笑う。
だとしたら私、雪平さんとも趣味合うのかも。
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「 そっからはもう、あっという間に仲良くなって。気づいた時には、衣織のこと、好きだった 」
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そう言った北斗の表情は、すごく優しくて。
ちゃんと雪平さんのこと好きなんだって分かって…色んな意味でほっとしてしまった。
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「 自分の気持ちに気づいてからは伝えるべきか否か悩んで、ソワソワしてたんだけど。決心した頃に…放課後たまたま、教室で京本と樹が話してるのを聞いちゃって 」
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『 俺、衣織のこと好きなんだよね 』
『 今の関係壊したくないけど…卒業までには絶対に言いたい 』
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…あぁ、やっぱり好きだったんだ。
覚悟はしていたけれど、いざ事実だと知ると胸がギュッと締め付けられる。
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「 それを聞いて、俺は自分の気持ちより京本の気持ちを優先することにした。衣織がどう思ってるかなんて分からなかったし、なにより大切な友達の恋、壊したくなかったから 」
「 だけど、京本が気持ちを伝える前に、俺が衣織に告白されて…もちろん京本のことが頭を過ったよ。でも好きな人に告白されて、嬉しくない人間なんて居ない、じゃん 」
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断れなかった、消えそうな声で呟いて北斗は目を伏せる。
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「 俺は友情より、恋をとった。勿論すごく幸せだったけど、衣織が付き合ったことを報告した、あの時の京本の顔が忘れられなくて 」
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『 おめでとう 』
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「 どんな気持ちで笑ったんだろう、って。酷く後悔して、それから京本と上手く向き合えなくなって… 」
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そっか。
雪平さんのことも大我のことも、大切だから。それ故に、色々拗れちゃったんだ。
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紺(プロフ) - にこさん» 嬉しいです！！ありがとうございます*^^* (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 面白かったです！完結おめでとうございます (2021年8月8日 14時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - わたぐもさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けた様で良かったです*^^* わわ、そっちも読んで頂いてるんですね…！更新頑張れます、ありがとうございます！！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - ティーさん» ありがとうございます！！やっと付き合ってくれました！！()いつもコメントくれてマジで支えになってました*^^* 次の時もぜひ！よろしくお願いしますっ！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - このスピードで進んでいくのがとっても好きでした！素敵な時間をありがとうございました！さっくんの方も楽しく読んでます！紺さんのペースでの更新を待ってます！ (2021年6月25日 2時) (レス) id: d1f867438f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺
| 作成日時：2021年5月3日 16時
