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「 いや…聞いたとかじゃないんだけど 」
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" 北斗には言わないで "
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説明しようと思ったら雪平さんのことも話さないといけなくなる、よな。
あんなに一生懸命隠してたこと、私が言っちゃ流石にマズイ。
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「 …色々あって、大我と北斗の彼女さんが話してるとこ、見ちゃって。大我の雰囲気とかから、私が勝手に考えただけ 」
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そう、ただの予想だけど、大我は雪平さんのことが好きなんじゃないか、って思った。
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「 そしたらすっごい苦しくなって。何で私じゃないの、って 」
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重たくて黒い、渦みたいなこの感情が嫉妬だと気づいた時、「 好き 」って気持ちがストンと胸に落ちてきた。
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「 …そっか 」
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机に寄りかかって立つ北斗が、俯いたまま呟く。
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「 …どっから話せばいいのか。7人でよく一緒にいた、ってことは知ってる？ 」
「 うん 」
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北斗はしばらく悩むように口を開いたり閉じたりした後で、ゆっくりと話し始めた。
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「 俺達6人は小学校が同じで、小4の時にクラスが一緒になって意気投合して仲良くなったのね。5年も6年もクラスはバラバラだったけど6人で居るのが楽しくて、放課後はいつも集まって過ごしてたのよ 」
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そうか、あのメンバーは小学校からの仲だったんだ。高校に上がってもずっと仲良いってすごいな。
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「 中学に上がって、奇跡的に6人全員同じクラスになってさ。衣織は、途中で俺達のクラスに転校してきた 」
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確か秋ぐらいだったかな、って思い出すように遠くを眺める。
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「 慎太郎が、衣織を見た途端あの子知ってるって言い出して。樹が思い切って話しかけに行ったら、どうやら小学校に上がる前まではこっちに居たらしくて、しかも慎太郎と近所でよく遊んでたってことが分かったんだよね 」
「 そうだったんだ 」
「 そう。それ繋がりでよく話すようになって、気づけば7人でいることが増えてた 」
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紺(プロフ) - にこさん» 嬉しいです！！ありがとうございます*^^* (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 面白かったです！完結おめでとうございます (2021年8月8日 14時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - わたぐもさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けた様で良かったです*^^* わわ、そっちも読んで頂いてるんですね…！更新頑張れます、ありがとうございます！！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - ティーさん» ありがとうございます！！やっと付き合ってくれました！！()いつもコメントくれてマジで支えになってました*^^* 次の時もぜひ！よろしくお願いしますっ！ (2021年6月25日 12時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - このスピードで進んでいくのがとっても好きでした！素敵な時間をありがとうございました！さっくんの方も楽しく読んでます！紺さんのペースでの更新を待ってます！ (2021年6月25日 2時) (レス) id: d1f867438f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺
| 作成日時：2021年5月3日 16時
