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*
「屋上？」
「そう」
大我がそっとドアを押すと、簡単に開いたので驚く。
「屋上って入れたんだ」
「らしいよ。北斗が教えてくれた」
「北斗が？」
「うん。北斗は普段結構使ってるみたい。
知らない人の方が多いから周りには内緒で、だって」
「そうだったんだ」
そんな秘密の場所を教えるって、
やっぱ北斗なんだかんだ大我のこと好きなんだな。
「てかいいの、ホームルームサボっちゃって」
「多分保健室行ってますとか言って誤魔化してくれるよ」
「あー、美琴たちに頼んだのそれか」
「うん」
フェンスにもたれかかる大我の隣に行って、校庭を見下ろす。
天気が良くて気持ちいいし、眺めもいい。
北斗がここを気に入る気持ちも、秘密にしたくなる気持ちも分かった。
「天気いいね」
「うん」
「今日の空、真っ青」
「雲一つもないな」
「うん、風も気持ちいいし」
「うん」
「…」
「…」
なんの沈黙だろう、これは。
あれ、大我が連れてきたから何か話してくれるのかと思ってたけど…そういうわけでもないの？
どうしよう、どうするべき？
"A、きょもとちゃんと話すんだよ？"
"大丈夫だから"
不意に美琴の言葉を思い出して、少し冷静になる。
今言わなかったら…もう言えないかもしれない。
私の気持ち。
それから、ちゃんと知りたい大我の気持ちも。
「…あのね」
「うん？」
「その、
…特別だって言ってくれたじゃん」
「うん、言ったね」
「私も、大我のこと特別だと思ってるよ」
「…うん」
「でもね、」
次の言葉を言おうとして、唇が震える。
「…でも？」
私の顔を少し心配そうに覗き込む大我。
目が合って
あぁほんとに、好きだなって。
.
「私の特別はね、
もっと大我に近づきたいって意味、なんだよ」
反応を見るのが怖くて、俯いた。
それでも溜め込んでた気持ちは
一度溢れ出すと止まらなくなるみたいで。
.
「…大我の魅力に気づく子は、いっぱい居て」
「これからも沢山の人に出会うと思う」
「その中には…大我が惹かれる様な人が居るかもしれない」
「でも…それでも、誰のところにも行ってほしくなくて」
「ずっと、隣に居たい」
私って、こんなに独占欲強かったんだ。
.
「…大我の特別は、私だけがいい」
*
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みー(プロフ) - 紺さん» すみません、Twitterのほうが見当たらないのですが… (2022年3月3日 16時) (
レス) id: 98e8827874 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 紺さん» 了解です！ありがとうございますm(__)m (2022年3月3日 16時) (レス) id: 98e8827874 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 名無し10145号さん» コメントの返信が遅くなってしまってすみません😭「京本くんは砂糖対応。」さTwitterの方に全て移していますので、そちらで見ていただけたらと思います…！ (2022年3月3日 16時) (レス) id: 3f4dbcf23f (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みーさん» コメントに気づくのが遅くなってしまってごめんなさい…！「京本くんは砂糖対応。」はTwitterの方に全て移していますので、そちらで見ていただけたらと思います🙇♀️ (2022年3月3日 16時) (レス) id: 3f4dbcf23f (このIDを非表示/違反報告)
名無し10145号(プロフ) - こんにちは、京本くんは砂糖対応のパスワードが知りたいです💦よろしければ教えてください。 (2022年2月26日 10時) (レス) id: fdecf3783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺
| 作成日時：2021年1月20日 19時
