松村くんはお友達。

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それからは色んな話を聞いた。

主に松村くんのお友達の話。


皆個性豊かで一緒にいて飽きないんだ、
見た目が派手だから怖がられることもあるけどね、

そう言って話す松村くんは楽しそうで、その人達のこと好きなんだなって純粋に思った。








『俺、中学からずっと同じクラスの仲良しも居て』

「え、それすごいね。

5年間一緒ってこと？」

『うん、そう。

どっちもいい子だから今度白石に紹介するね』

「え！紹介してくれるの…？」

『白石もっと友達増やしたいだろうから』

「もちろんそうだけど！」








なんだか松村くんに色々頼ってばっかで
申し訳ないな、って思ったり。

もっと自分から行動起こさないと。



月曜日からまた気合い入れ直して頑張らなきゃ。








『ふ、白石今申し訳ないって思ってる？』

「え？なんで分かったの？」

『なんとなく』

「実はテレパシー使えるとか！」

『そんな冗談言うタイプなのねあなた笑』








電話越し、笑ってる松村くんにつられて私も笑う。









『俺白石の友達第1号だもん。

友達のお願いならなんでも聞いちゃうよ』

「ふふ、松村くんやっぱりヒーローみたい」

『えー？そんなこと初めて言われた』

「私は会った時からそう思ってたよ」

『そう？

あ、待ってなんでもはやっぱ言い過ぎた。常識の範囲内で』

「わかってるよ笑」








ほら、今だってさっきまであった申し訳なさが少し軽くなって。


ほんと頼もしいな、私の友達第1号は。








『あ、そろそろ電話終わろっか。

長く付き合わせちゃってごめんね？』

「ううん、

友達と電話するの夢だったから、嬉しかったよ」

『じゃあまた暇な時にでもしよ』

「ほんと？ありがとう！」








友達としたいって思ってたこと、

松村くんのおかげで少しずつ叶ってる。



ダメだ、嬉しくてにやけちゃうなぁ。









『そうだ、それならさ』

「んー？」

『白石って月曜の放課後空いてる？』

「うん、時間あるよ？」









『じゃあタピオカでも飲みに行かない？

高校生らしく、放課後に寄り道。どう？』









「えっ！？行きたい！！」






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